クリスマスや忘年会、1年がもうすぐ終わるこの時期はおいしいものを食べる機会も増えますね。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「生クリーム」。カロリーや成分を知ったうえで、おいしいお菓子を楽しむのはいかがでしょう?
Contents 目次
問題1 乳脂肪のみの生クリーム100gのカロリーは、次のうちどれ?
□約100kcal
□約200kcal
□約300kcal
□約400kcal
「約400kcal」です
お菓子作りや料理作りで使用する乳製品の生クリームにはさまざまなものがあります。食品成分表上の乳脂肪のみの生クリームには、100g当たり404kcalほどのカロリーが含まれますが、同じ乳脂肪のみの生クリームでも、乳脂肪の割合(%)が異なる商品がお店にはいくつも並んでいるでしょう。また、乳脂肪と植物性脂肪が組み合わされているものもあります。乳脂肪のみのクリームは、含まれている乳脂肪分の割合(%)が多いほどカロリーも高くなります。
問題2 問題1の答えの数値と同じくらいのカロリーを牛乳で摂取する場合の分量は、次のうちどれ?
□約280g
□約460g
□約660g
□約820g
「約660g」です
生クリームと牛乳をカロリーだけで比較した場合、100g当たり、生クリームは404kcal、牛乳は61kcalとなるため、答えは約660gです。生クリームは牛乳(生乳)から乳脂肪分以外の成分を除去したものを指します。牛乳からできているものですが、乳脂肪分が高いのでコクがあり、乳成分のうま味もたっぷりです。シチューやグラタンなどを作るとき、生クリームを少しプラスするだけで奥深い味わいになります。
問題3 お菓子作りに使用する生クリームとして、おすすめでないものは次のうちどれ?
□乳脂肪分30%の生クリーム
□乳脂肪分35%の生クリーム
□乳脂肪分42%の生クリーム
□乳脂肪分47%の生クリーム
「乳脂肪分30%の生クリーム」です
「生クリーム」(クリーム)には「乳脂肪分18%以上」という基準があり、これを満たさなければ「生クリーム」(クリーム)と呼ぶことはできません。この基準は、成分の規格を定めた「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(乳等省令)に記載されています。上記はすべて18%以上ですから「クリーム」に属するものと言えますが、「乳脂肪分30%の生クリーム」は製菓用ではなく、コーヒーなどの飲料に使用するタイプのクリームです。製菓用は、乳脂肪分35~47%が一般的です。
問題4 次のうち、生クリームを使用するお菓子はどれだと思う?
□カヌレ
□ダコワーズ
□パンナコッタ
□パネトーネ
「パンナコッタ」です
フランス語で「カヌレ」は“溝のついた”という意味があります。溝のついたカヌレ型で焼き上げるこのお菓子は卵や粉、牛乳を混ぜ合わせたものがベースとなったおり、表面は焼けた蜜ろうの黒っぽい色をしています。アーモンドパウダーを加えたメレンゲの焼き菓子である「ダコワーズ」は、間にバタークリームをサンドします。「パンナコッタ」と「パネトーネ」はイタリア菓子です。パンナコッタには“煮詰めたクリーム”という意味があり、生クリームを使用しています。「パネトーネ」はイタリアのクリスマスに食べられている、発酵菓子パンです。
問題5 フランス菓子に関連する「クリーム」で、生クリームに関係が深いものは、次のうちどれ?
□クレーム・パティシエール
□クレーム・シャンティ
□クレーム・アングレーズ
□クレーム・ダマンド
「クレーム・シャンティ」です
フランス菓子を作るときには、いろいろなクリームを使います。上記のうち生クリームに関係が深いのは「クレーム・シャンティ」。これは、生クリームに砂糖を加えて泡立てたものを意味します。「クレーム・パティシエール」はカスタードクリームのこと。「クレーム・アングレーズ」は卵黄・砂糖・牛乳を加熱して作るクリームで、カスタードソースとも言われます。「クレーム・ダマンド」はアーモンドクリームのことです。