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食前の1杯が未来の健康を変える!? 注目の「ティーファースト習慣」とは

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食前の1杯が未来の健康を変える!? 注目の「ティーファースト習慣」とは

食後に眠くなる、甘いものがやめられない、最近なんとなく太りやすくなった…。そんな不調の背景には、食後の血糖値の急上昇が関係しているかもしれません。近年、血糖値ケアの新習慣として注目されているのが、食前や食事中に紅茶を飲む「ティーファースト」。紅茶に含まれるポリフェノールには、糖質や脂質の吸収をおだやかにする働きが期待されており、毎日の食事に手軽にとり入れられるのも魅力です。今回は、昭和医科大学医学部 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科学部門 教授の山岸昌一先生がおすすめする「ティーファースト習慣」のメリットをご紹介します。

監修 : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

食前・食中に紅茶を飲む「ティーファースト習慣」が注目!

紅茶

みなさんは紅茶をいつ飲みますか?
おやつタイムや食後のリラックスタイムに楽しむという人が多いかもしれません。ところが近年、食前や食事中に紅茶を飲む「ティーファースト」という新しい習慣が注目されています。その理由は、紅茶に含まれる「紅茶ポリフェノール」の働きにありました。

紅茶ポリフェノールで食後の血糖値上昇をゆるやかに

山岸先生によると、食事からとった糖質は体内で分解されてブドウ糖となり、血液中にとり込まれます。しかし、糖質の多い食事を続けると、食後に血糖値が急上昇する「血糖値スパイク」が起こりやすくなります。血糖値の急激な変動は、眠気やだるさの原因になるだけでなく、体内で老化を促進するといわれる「AGEs(終末糖化産物)」の生成にも関係すると考えられています。

そこで注目されているのが紅茶ポリフェノールです。
紅茶ポリフェノールには、糖質を分解する消化酵素の働きをおだやかにし、糖の吸収スピードをゆるやかにする可能性が報告されています。また、脂質の吸収にも影響することがわかっており、血糖値だけでなく日々の健康管理にも役立つことが期待されています。

さらに山岸先生らの最新研究※(2026年)では、紅茶抽出物が試験管内でAGEsの形成を約30~80%抑制することが確認されました。アンチエイジングの観点からも、紅茶への期待が高まっています。※Diabetes Frontier Online 13, e1-001, 2026

紅茶ポリフェノールに期待される4つのメリット

紅茶の茶葉

では、なぜ食前・食中に飲むことが効果的なのでしょうか。

それは、紅茶特有のポリフェノールでした。ポリフェノールは、植物に多く含まれる天然の苦みや色素の成分です。紅茶だけでなく、緑茶やブルーベリー、赤ワイン、大豆など、さまざまな植物食品に含まれており、種類は数千以上にものぼります。

その中でも紅茶ポリフェノール「テアフラビン」や「テアルビジン」は、発酵によって生まれる成分です。研究では、紅茶ポリフェノールに次のような働きが報告されています。

(1)食後の血糖値上昇をおだやかにする
糖質を分解する酵素の働きを抑えることで、糖の吸収スピードをゆるやかにする可能性があります。

(2)脂質の吸収をサポート
脂肪の消化・吸収に働きかけることで、脂質のとりすぎ対策にも可能性があります。

(3)老化物質AGEsの形成を抑える
山岸先生らの研究では、紅茶抽出物が試験管内でAGEsの形成を抑制することが明らかにされました。AGEsは「糖化」反応により生成させる老化物質で、健康や美容の分野でも注目されています。

(4)腸内環境を整える
紅茶ポリフェノールの一部は大腸まで届き、善玉菌のエサとなることで腸内環境をサポートすると考えられています。血糖ケアだけでなく、腸活やエイジングケアの観点からも注目したい成分ですね。

紅茶のポリフェノールは、血糖ケアや肥満、腸内環境、美肌など健康によいことは理解できたと思います。でも、ポリフェノールならほかのお茶にも含まれています。そのほかのお茶に含まれるポリフェノールとの違いは何なのでしょうか?
次に代表的な緑茶・ウーロン茶との比較をご紹介します。

緑茶やウーロン茶との違いは?

茶葉の図

緑茶・ウーロン茶・紅茶は、じつはすべて同じ「チャノキ」から作られています。
違いは発酵の度合いです。緑茶は発酵させず、ウーロン茶は半発酵、紅茶は完全発酵のお茶。そのため含まれるポリフェノールの種類(成分)が異なり、働きも変わります。
それぞれに特徴がありますが、紅茶ポリフェノールは糖質と脂質の両方にアプローチできる点が特徴とされています。「血糖値も気になるし、脂質も気になる」そんな大人世代の健康管理にとり入れやすい成分といえるでしょう。

緑茶、ウーロン茶、紅茶の比較

緑茶、ウーロン茶、紅茶の比較

上の図のように3種のポリフェノールにはそれぞれ異なる働きがあります。紅茶ポリフェノールには、糖質や脂質の消化に関わる酵素の働きを抑え、糖質と脂質の吸収を穏やかにする可能性が期待できます。濃いめに淹れた紅茶を食前・食中に飲む習慣がとくにおすすめです。

また、今回ご紹介できなかった茶葉にも、血糖を整えたり、消化を助けたり、利尿や抗酸化作用など、体にうれしい効果があります。毎日の習慣にムリなくとり入れることで、体のリズムを整えるサポートになるはずです。

今日から始めたい「ティーファースト」

血糖値が気になるとき、何を飲むかも大切なポイントですね。
「ティーファースト」なら特別な準備も必要ありません。

・朝食の前に紅茶を1杯
・ランチや夕食と一緒に紅茶を飲む
・糖質が多めの食事のときにとり入れる
など、ふだんの食事にプラスするだけです。

濃いめに淹れることで紅茶ポリフェノールをより効率よく摂取できるとされていますが、まずはムリなく続けることが大切。

食前・食中に紅茶を飲む「ティーファースト」は、食後の血糖値の急上昇をおだやかにし、健康や美容をサポートする新しい習慣として今後も注目の予感。さらに、脂質対策や腸内環境ケア、エイジングケアなど、うれしいメリットも期待されています。「食事の前に紅茶を飲む」というシンプルな習慣なら今日から始められそうですよね。
まずは気軽に「ティーファースト習慣」を始めてみてはいかがでしょうか。

山岸 昌一 先生

監修:山岸 昌一 先生

昭和医科大学医学部 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科学部門 教授/医学博士
金沢大学医学部卒業。老化の原因物質である「終末糖化産物(AGEs)」研究の世界的権威。
老化に関わるAGEsの研究で米国心臓協会最優秀賞、日本糖尿病学会賞、日本抗加齢医学会賞などを受賞。2025年「ScholarGPS」で世界中の研究者の上位0.05%であるTop Scholarに認定。終末糖化産物(AGEs)の分野で世界第2位、糖尿病の分野(65歳以下)で日本第1位に選出されている。テレビ番組にも多数出演するほか、『老けない人は何が違うのか』(合同フォレスト株式会社)など著書多数。日本抗加齢医学会理事。

資料提供:一般社団法人ウェルネス総合研究所 紅茶ポリフェノールラボ

文/FYTTE編集部

 

 

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