“やせたい!”これを実現させるには、「感度」が大切です。体にいいと知り、実践してみて効果はあまり感じられないが続ける。これほど無駄なことはありません。感度を磨き、自分に合った食べものや食べ方を見つけていくことがやせるための第一歩となります。ぜひ、自分に合ったものを探してみてはいかがでしょうか。
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あなたは大丈夫? 体からのNOサインに気づいて!
私のところにカウンセリングに来る人には共通点があります。
それは、「感度」がとても鈍いということ。とにかく鈍い、鈍すぎる! かつては私自身もそうだったのですが……。
みなさんの中には「私は大丈夫!」と思っている人もいるかもしれませんが、本当にそうでしょうか。
毎朝アロエ入りのヨーグルトを食べているという患者さんがいました。それほど本当に好きなのかと思って聞いてみると、「別に好きじゃないけど、便秘に効くらしいし、やせるみたいなので」
彼女はひどい便秘に悩まされていたのです。でも、毎日食べているのにお通じの変化はなし。「がんばって食べ続けているのに、どうして改善しないんでしょうか」と嘆いていました。
体にいい、とか、やせるとか。そう聞くと信じて試してみるけど、いっこうに効果が出ない。にもかかわらず、その方法を続ける……。
これ、私に言わせれば、「鈍感」そのもの。改善しないということは、体が「その方法は合わないよ」と言っている証拠。
体からの「NO!」のサインなのに、本人はそれに気づいていない。
これってものすごく「鈍感」だと思いませんか。
また、ほぼ毎日ジムに通い、エアロビクスを2クラスも受けているのにまったくやせないと嘆く人もいました。
これもまた「鈍感」な人の典型例。
それだけ運動をしてもやせないのは、その運動法が自分の体に合っていないということなのに……。
ちなみに、彼女の場合、エアロビをやめてもらったら、その後、少しずつやせ始めました。
感度を研ぎ澄ませてダイエットを
どうでしょう? みなさんの中にも、こんなふうに「鈍感」になっている人がいるのではないでしょうか。
食べたいものをガマンしたり、嫌いなものをムリして食べたり、楽しめない運動をイヤイヤ続けたり……。
ほとんどの人は、“自分の気持ち”を抑えつけるのがダイエットだと思い込んでいます。
でも、そうやって、自分の内なる声や本能を抑え込むことで、どんどん「鈍感」になってしまう……。
感度が鈍くなれば、自分に合ったダイエット法もわからなくなる。当然、合わない方法ではやせることはできません。
ダイエットに成功したければ、ダイエットによって鈍くなった感度をもと通りに研ぎすますことが大事です。
やせたければ感度を磨け!
では、そのためにはどうするか。
まずは、カロリーなど気にせず、本当に食べたいものを食べること。
と言っても、感度が鈍くなっていると、自分が本当に何を食べたいかがわからない場合も少なくありません。
そこで私が提案しているのは、例えば「“期間限定○○”というような旬のものや、今流行っているものを食べてみる」ということです。
勇気を出して食べてみて、「味はどうだったか」、「香りはどうだったか」、「量はどうだったか」と、検証してみるのです。
食べるものによって満足度が違うということをだんだんと感じるようになるでしょう。
そうすると、「好きなもの」、「食べたいもの」も少しずつわかるようになるはずです。
これは食べることだけではなく、運動、入浴、睡眠、趣味、仕事、恋愛など、すべてにつながってきます。
すべてにおいて、自分の内なる声を聞けるようになり、それに素直に従えるようになる。これが感度を上げるということです。
感度が上がってくれば、自分の体に合う食べものや食べ方がわかるようになり、運動にしても合うものができるようになる。
すると少しずつ代謝も上がってきますから、やせるというわけですね。
やせたければ感度を磨け! この意味、わかっていただけました?