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そんなに食事をたくさん食べているわけではないのに、なかなか体重が減らない！という悩みをもった人は意外に多いもの。やせにくい体質になっているのは、いくつか理由が考えられますが、きちんとその原因と対策を知れば、効率的なダイエットを行うことができます。まずは「運動が苦手」「昔から太っていた」といった人が陥りやすい、基礎代謝低下タイプについてチェックしてみましょう。
Contents 目次
チェック！ 基礎代謝低下タイプの傾向
・甘いものが好き
・子どものころ太っていた、もしくは、子どものころから太っている
・運動は苦手
・コーラなどの甘い炭酸飲料をよく飲む
・平熱が35℃台である
上記の項目に心当たりがある人は、基礎代謝低下タイプ。基礎代謝が低いために１日の消費カロリーが少なく、もともと体が多くのエネルギーを必要としていません。必然的に食事制限のみのダイエットでは、効果があらわれにくいのです。
そもそも“基礎代謝”って？
「基礎代謝とは、体温維持や内臓を動かすなど、生きていくうえで最低限必要なエネルギーのことで、１日の消費エネルギーの大半を占めています。この基礎代謝は、年齢や性別のほか、筋肉量によっても大きく左右され、筋肉が多い人ほど消費エネルギー量も多くなります。そのため運動不足などで筋肉が少ない人は、たとえ20代でも基礎代謝が低下してしまうのです」（よこはまメディカルクリニック院長・土田隆先生）
１日で消費するエネルギーは、「基礎代謝」と、家事や仕事、運動などの「生活活動代謝」、さらには「ＤＩＴ（食事誘導性熱産生）」と呼ばれる、食べたものを消化・吸収する際に使うエネルギーで構成されています。
そしてその割合は、
基礎代謝：約70％
生活活動代謝：約20％（※１日の活動量によって変化あり）
ＤＩＴ：約10％
となっています。さらに基礎代謝のなかでは、筋肉による消費エネルギーが最も多いため、筋肉量を増やすことは「やせやすい体質」を手に入れる近道でもあるのです。
“やせにくいスパイラル”から脱出！
「人間の体は食べたものを熱源としてエネルギーをつくり出します。そのため、摂取カロリーが低いと、体の冷えを招くことにつながります。特に、基礎代謝の低い人は筋肉が少なく、血液を送り出す筋肉の働きも弱いため、血流が悪くて体が冷えてしまいがち。体温が１℃下がると、代謝は13～20％も低下してしまうため、食事を減らすだけのダイエットは、さらなる基礎代謝の低下を招いてしまうのです」（土田先生）
基礎代謝低下タイプの人が体重を減らそうと食事量を抑えると、さらなる代謝の低下を招き、「やせにくいスパイラル」に陥ってしまいます。このタイプは、ダイエットに運動を取り入れることが特に大事だと言えるでしょう。
