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小さいけれど効果的!「ごま」を使ったレシピでぽっこりお腹解消

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黒ごま&チーズのお手軽カナッペ

薬膳の力を借りて不調の原因を知って、解消していくことをお伝えする国際中医師・岡尾知子先生の薬膳レシピ連載。今回は小さいのに秘めたパワーが抜群の「ごま」。なんと、ぽっこりお腹の原因、便秘の改善にも役立つのだそうです!

監修 : 岡尾 知子 (国際薬膳師)

鍼灸師。国際薬膳師。国際中医師。美容・健康ライターとして長年、出版の世界で仕事をする中、東洋医学に関心をもつ。40代から漢方、薬膳、中医学の勉強を始め、「ロータス薬膳教室」を主宰。雑誌、Web、ラジオなどを通じ薬膳や東洋医学関係の健康情報を発信する。2020年3月 鍼灸師国家試験に合格。

Contents 目次

薬膳レシピ

お通じの不調の原因は乾燥にあることも

ぽっこりお腹の原因で、特に多いのが便秘です。女性は男性に比べて腹筋が弱いため、ただでさえ便秘に陥りやすい傾向が。ひどくなると、1週間お通じがなくても平気なほど慢性化してしまう人もいるようです。慢性便秘は、肌あれやむくみといった不調にもつながるので要注意です。

お通じと関係があるのは大腸の働き。中医学では、大腸は五臓の「肺」と密接に関連し、肺は肌の調子にも関わるとされています。大腸、肺、そして肌に共通する特徴のひとつが、「乾燥を嫌い、うるおいを好む」こと。つまり、お通じが不調なときは、その影に腸、そして体の乾燥症状が潜んでいるかもしれません。

種実類の中でも「ごま」のパワーはすごい!

そこで、薬膳の知恵を!
薬膳では、くるみ、ピーナッツ、松の実といったナッツ類は、適度な油を含むことから、便秘解消に役立つと考えられています。

特におすすめしたいのが「ごま」。ごまは、薬膳でうるおいを補う食材として分類され、“ごま油”でもわかるように、良質な油をたっぷり含んでいます。また、食物繊維や、活性酸素を抑えてくれるポリフェノールも豊富。これらの栄養素の合わせ技で、スムーズなお通じを助けるのはもちろん、老化防止にも一役買ってくれるのです。

肌のためには白、老化防止には黒を

黒ごまと白ごま

ところで、ごまには白と黒がありますよね。みなさんは、どんな風に使い分けていますか? 白ごまも黒ごまも、栄養価には大きな差はありません。でも、薬膳の世界では「色」にも独特の働きがあるとされ、白ごまと黒ごまでは少し異なる効果があると考えられています。

白ごまの「白」は、五臓の「肺」の色。そのため、白ごまには、肺、そして肺と関係が深い皮膚をうるおす力があるとされています。
一方、黒ごまの「黒」は、五臓の「腎」の色。腎は成長、生殖、老化、ホルモンといった命の根源に関係があるため、エイジングケアを目指す人には黒ごまをすすめます。もちろん、肌の乾燥も加齢による変化も気になるなら、白と黒の両方をとるのがベスト。理屈はさておき、2色のごまを常備しておけば、いろんな料理にたっぷり取り入れることができそうですね。

ごまのうるおいパワーを効果的に取り入れたいなら、炒ってから軽く擦り、固い殻をつぶしてとるようにしてください。面倒な場合は、市販のすりごまや練りごまを使うと、粒の中に詰まった油や栄養素を効率よく摂取できるでしょう。

香ばしいごまは、便通改善、老化防止につながる栄養がいっぱい! お通じが気になる人は、いろんな料理に取り入れ、毎日、たっぷりとってみてください。

続いては、ごまのアレンジレシピをご紹介します。

 

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