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なすの旬の季節と収穫時期。値段が安くなる時期は?
現在は1年を通して店頭に置かれているなすですが、実際の旬は夏です。7月から8月がもっとも出荷量が多く、味もよいとされています。値段に関しては、流通量が増える7月、8月がもっとも安くなるようです。
9月頃に収穫される秋なすは栄養がじっくりと身に行き渡り、種が少なくとくにおいしいといわれています。皮が柔らかく果肉が引き締まっており、夏のなすとは少し違った食感も楽しめます。
なすの品種。色や形で栄養は変わるの?
なすはインドが原産で、日本には奈良時代に伝わってきたとされています。歴史が古いためか、日本各地でその土地ならではの品種が開発されてきました。日本のなすは濃い紫色をしていますが、原産地付近の東南アジアでは白や緑色のなすが一般的です。
日本でよく見かけるなすは、長卵型のものが多くなります。「中長なす」とも呼ばれ、全国で栽培されています。「千両」という品種が有名です。
丸く大きなものが「米なす」です。ヨーロッパやアメリカ産の大型品種が改良されて誕生しました。果肉がかたいため煮物や田楽、バター炒めになどに向いています。ほかのなすはヘタまで紫ですが、米なすのヘタは緑色です。
「丸なす」は野球ボールくらいの大きさの丸いなすです。皮がやわらかいため、漬物としてもよく使われています。京野菜の「賀茂茄子」は丸なすの一種です。
「長なす」は20cm以上になる細長いなすです。九州では40cmまで育つ「大長なす」も栽培されています。皮はかたですが肉質はやわらかく、焼きものにも煮ものに適しています。
日本にも白や緑色の品種はあります。「白なす」は皮の色の色が白くかためです。「緑なす」も同じく皮がかためですが、身がやわらかく生で食べられる品種も存在します。
それぞれの品種に特徴がありますが、種類によって大きく栄養成分が変わることはないようです。ただ、なすニンに関しては白なすや緑なすに存在しません。なすニンの効果を得たい場合は、紫色の品種を選びましょう。
おいしいなすの選び方
おいしいなすの特徴はいくつかあります。スーパーや八百屋で選ぶ際は、以下のポイントに注意して選んでみましょう。
まず、表面にツヤとハリがあるもの。そして皮の色が濃く、キズがないものがおすすめです。また、なすは水分量が決め手の野菜です。持ったときにずっしりと重みのあるものは中身が詰まっています。軽いものだと水分が少なく、身がスカスカになっている場合があります。
ヘタの切り口が新しく、ガクについているトゲがピンと立っているものも新鮮です。トゲに触れると痛いくらいのものを選びましょう。
温暖なインド原産のなすは、寒い場所を嫌います。そのため、冷蔵庫に入れておくと痛むスピードが上がります。虫がつかないよう袋に入れ、冷蔵庫以外の冷暗所にて保存すれば長持ちします。ただ、日本の夏は蒸し暑く、冷蔵庫以外に適した保存場所がないご家庭が大半です。その場合はムリせず冷蔵庫保存にしましょう。冷蔵庫の機種によっては、温度の低くなりすぎない「野菜室」が設けてあります。10℃くらいに設定できる野菜室があれば、そちらに入れておきましょう。
次のページではなすを使ったメニューをご紹介します。