「タピオカミルクティー」や「フルーツティー」が人気を呼んだ2018年。ミルクティーを飲む機会が増えたという人も多いのでは? 2019年はどんな紅茶が流行るのかが気になるところ。そこで、日本紅茶協会認定ティーインストラクターの森田麗子さんにインタビュー! 注目の紅茶メニューと、家で簡単にできるリーフティー(茶葉)を使用したレシピを教えてもらいました。
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注目度ナンバーワンは「チーズティー」
最近話題なのは「チーズティー」。台湾の屋台が発祥で、そこから中国、シンガポール、マレーシア、香港、アメリカNYへと広がり、日本にも上陸しました。紅茶を濃いめに抽出して作ったミルクティーにホイップしたクリームチーズを注いだアレンジティーです。
ミルクとチーズを使うためカロリーが気になるメニューですが、ここではヘルシーなクリームを使った、ダイエット中でもおいしく飲めるレシピを紹介します。塩の代わりにレモンを加えているので、さっぱりしていてヘルシーです。
〜濃厚なのにヘルシー! レモン香る「チーズティー」〜
<材料(2人分)>
・豆乳クリーム(豆乳ホイップでも可)…50ml
・クリームチーズ…15g
・砂糖…大さじ1
・熱湯…400ml
・リーフティー(なければティーバッグ2個でも可)…4~5g
・レモン汁、すりおろしたレモンの皮…適量
<作り方>
1.豆乳クリーム、クリームチーズ、砂糖をボウルに入れ、泡立て器で6分立て程度まで混ぜ、ホイップクリームを作ります。
2.ポットに好みのリーフティーを入れて熱湯を注ぎ、ふたをして2~3分ほど蒸らします。
3.(2)の茶液をマドラーなどでひと混ぜしてから、茶こしで茶葉をこしながらカップに注ぎ分けます。
4.(3)の上に(1)のホイップクリームをのせます。
5.好みでレモン汁やすりおろしたレモンの皮をふりかけて、できあがり。
POINT
・リーフティー(茶葉)はアールグレイがおすすめ。砂糖は色の薄い粉末タイプのてんさい糖を使うとヘルシーです。
・かき混ぜながら飲んでください。
伝統的な「バターティー」にも注目!
もうひとつ注目しているのは「バター茶」。チベットなど紅茶の発祥の地でよく飲まれているお茶で、体が温まる飲みものです。元来は紅茶ではなく、黒茶(発酵させて固めて干した茶葉)を煮詰め、ギー(バターを精製して作ったバターオイル)とミルク(ヤクなどの乳)、岩塩を加えて混ぜて作ります。見た目はミルクティーのようですが、味は塩気のきいたスープのようで、さらさらな舌ざわりです。
「バター茶」という名前ですが、バターではなく「ギー」を使うのがポイント。風味はバターより濃密なミルクの香りがします。ギーはバターとくらべ酸化しにくく、脂肪の分解を助ける働きのある中鎖脂肪酸を多く含んでいるので、ダイエット向きといえます。
〜ギーを使った「ヘルシー・バターティー」〜
<材料(2人分)>
・水…300ml
・リーフティー…大さじ1
・岩塩…少々
・牛乳…100ml
・ギー…大さじ1
<作り方>
1.小鍋に水を入れ、リーフティーを入れて沸騰させます。
2.(1)に岩塩を加え、1分ほど沸騰させたら鍋を火からおろします。
3.ふたをして2分おいたら、茶葉をこしながら別の小鍋に移します。
4.(3)に牛乳を入れて弱火にかけ、鍋のまわりがふつふつしたらギーを加え、泡立て器でよく混ぜ合わせたらできあがり。
POINT
・リーフティーはキャンディやルフナがおすすめです。
・元来の「バター茶」はヤクのミルクを使って作りますが牛乳を代用します。牛乳は、脂肪を均一化していない「ノンホモ牛乳」や、濃厚な「ジャージー牛乳」を使うと生乳に近い風味とコクがでます。
※ヤクのミルクとは…ヤクはチベットなどのアジアの高地で飼育されているウシの仲間で、ミルクは一般的な牛乳よりややクセがありますが、ビタミンやアミノ酸が豊富に含まれています。