紅茶は香りや味だけでなく、いれたときの水色の美しさにも癒されます。そこで、初夏のさわやかな雰囲気に合う、きれいな色のアレンジティーを日本紅茶協会認定ティーインストラクターの森田麗子さんに教えてもらいました。さらにインスタ映えするように、きれいに写真を撮るコツも教えてらいました。
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美しい3層グラデーションの「オーロラティー」レシピ
私がおすすめしたいのは「バタフライピー」。お茶にするときれいなブルーになりますが、レモンやライムなど酸性のものを加えると色がピンクに変化する不思議なハーブです。カフェなどで見たことがあるかもしれませんが、じつは特別な材料ではなく、家でも簡単に作れるのでぜひトライしてみてください。
飲むときは、かき混ぜながら、色の変化を楽しんでくださいね。
<材料>(2人分)
[A]バタフライピー…1g(ティーバッグでもOK)
[A]熱湯…500ml
[A]砂糖…大さじ1
[A]レモン汁…小さじ1
[B]ティーバッグの紅茶…2個
[B]熱湯…200ml
[B]砂糖…大さじ2
氷…適量
エディブルフラワー、食用ドライフラワーなど…好みで
<作り方>
1.[A]で中段の「ブルーティー」と、上段の「パープルティー」を作ります。ポットにバタフライピーと熱湯を入れ、ふたをして5分ほど蒸らしたら半量ずつに分けます。
2.(1)で半量に分けた片方の茶液に砂糖大さじ1を加え、「ブルーティー」を作ります。もう片方の茶液にレモン汁小さじ1を加え「パープルティー」を作ります。
3.[B]で下段のホットティーを作ります。ポットにティーバッグと熱湯を入れ、ふたをして1分半ほど蒸らしたら砂糖を加えます。
4.グラスにたっぷり氷を入れ、(3)のホットティーを注ぎます。
5.(4)の上に、氷に当てるようにして(2)の「ブルーティー」を静かに注ぎます。同様に、その上に層になるように(2)の「パープルティー」を静かに注ぎます。
6.エディブルフラワーやドライフラワーを飾って、できあがり。
POINT
・紅茶はセイロンティーやアッサムなど、しっかりと色が出るものがおすすめです。
・甘みを強くすると比重が大きくなって沈むため、それぞれのお茶の甘さに差をつけるときれいなグラデーションになります。砂糖は、白色のてん菜糖や自然派甘味料「ラカントS」の液状タイプを使うとヘルシーです。
青いお茶ができる「バタフライピー」とは?
バタフライピーは、和名では蝶豆(ちょうまめ)と呼ばれるマメ科の植物。古くから東南アジア諸国で栽培され、花を乾燥させたものが食用のほか天然の着色料として使われています。
お茶にすると青くなり、レモンなど酸性のものを加えるとピンクに変わります。味はほとんどないので、ほかの茶葉やハーブなどと混ぜて飲まれています。
色がきれいなだけでなく健康効果もあり、抗酸化作用があるアントシアニンのほか、肌や髪を美しく保つためのミネラルやビタミン、肌の弾力性を高めるフラボノイドなどが含まれています。
ほかにも、肌の老化を防ぐ抗糖化作用や、脳をリフレッシュさせて活動機能を高める効果もあるといわれています。ただ、妊娠中や生理中の際は飲み過ぎに注意してください。
紅茶がきれいに撮れる撮影ポイント
私はいつもレシピの完成写真を自分で撮っています。写真のプロではないのですが、紅茶の写真をたくさん撮りながら紅茶の色がきれいに見えるように撮れるポイントがいくつかつかめてきたので、ご紹介したいと思います。
まずおすすすめなのは、自然光のもとで撮ることです。例えば、窓際などにテーブルを置いて、自然な太陽の光で撮るようにすると、とてもきれいな写真になります。それだけで、ちょっとプロっぽい感じになったりするんですよ(笑)。
カフェのようなあまり照明が明るくないような場所では、お皿など白いものを使うのがおすすめです。白いお皿の上に撮りたいものを置いて撮るときれいに見せることができます。光を反射させるレフ板効果も期待できますよね。
スマホなら、iPhoneの「ポートレート機能」を使って撮影するのもおすすめです。背景がぼけるので雰囲気が出ますし、撮りたいものがより際立つ効果があります。
あとは、撮る位置も大切ですね。例えば「オーロラティー」のように色の層を見せたいときは横から撮りますが、ティーカップにいれた紅茶のきれいな水色を見せたいときは真上から撮ります。
メニューやカップなどによってきれいに見える構図や位置は変わるので、いろいろ動かして撮ってみるのがおすすめです。
また、布や小さなアイテム、ハーブといった小道具のようなものを少し入れるのもいいと思います。ハーブティーにフレッシュなハーブをちょっと飾ったり、ステキなハンカチをカップなどの下に置いたりするだけでポイントになります。身近にあるものを使って工夫してみてください。