白熱するラグビーワールドカップ世界大会や来年に迫った2020年東京オリンピックの影響もあり、これまで以上にスポーツに親しんだり、運動を習慣化したりしている人が増えています。健康的に運動やスポーツを楽しむためには、栄養が不可欠! 10月14日の体育の日にちなんで、栄養面から運動をサポートしてくれる「バナナ」の効能に注目してみませんか?
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日頃から運動している人が運動前に食べるもの第1位
昨今のスポーツに対する意識・関心の高まりから、日本バナナ輸入組合では、スポーツをする人を応援したいという想いを込めて「バナナと運動に関する調査」を実施。16~70歳以上の1,442名に対してアンケートを行ったところ、過半数の人が日頃から運動をしていて、そのうちの8割以上が「ウォーキング(25.0%)」、「筋力トレーニング(11.4%)」、「ジョギング(7.3%)」などを週1回以上行っていることがわかりました。
また、日頃から運動をしていると回答した人に対し、運動時に補給する食品について質問すると、「バナナ(16.9%)」と回答した人の割合が最も高く、2位の「エネルギーゼリー(12.8%)」、3位の「おにぎり(11.2%)」を5ポイント近く引き離し、第1位という結果に!
運動時にバナナを食べ始めたきっかけとしては、「テレビ・書籍・ネットなどで薦められていた(35.9%)」、「友人・家族に薦められた(27.5%)」、「運動する仲間がとっていた(26.7%)」などの声があがりました。
運動時にバナナを食べる理由と、バナナの栄養素
日頃から運動をしている人の多くが、運動時にバナナを食べていることが明らかになりましたが、その理由としては「エネルギー補給のため(55.0%)」が最も多く、そのほか「食べやすいから(50.4%)」「すぐに食べられるから(43.5%)」という回答が続きました。手軽に栄養を補給できることが、バナナが運動時に好まれる理由といえそうです。
事実、バナナは糖質(炭水化物)が豊富で、消化されやすいブドウ糖や果糖から、徐々に消化されるショ糖やオリゴ糖、さらに、消化されにくい食物繊維やデンプンなど、エネルギーに変わるスピードが異なる多様な糖質を含んでいるため、即効性と持続性の両方にすぐれた食品なのです。
エネルギー補給以外にも! まだまだあるバナナのメリット
前述の内容から、バナナが運動時のエネルギー補給に非常に適した食材であることがわかったかと思いますが、日本バナナ輸入組合によると、バナナが運動時に適している理由は、ほかにもいろいろあるのだとか。
まず、バナナには筋たんぱく質の合成を促進するなど、激しい運動による筋肉の損傷を防ぐ効果が期待できる「BCAA」というアミノ酸が豊富に含まれていて、貴重な筋肉のエネルギー源としてアスリートにも親しまれているそう。
また、筋肉の機能を調整し、けいれんを防ぐカリウムも豊富に含まれています。そのため運動の前にバナナを食べることによって、筋肉のパフォーマンス低下を抑制するだけでなく、ケガから身を守る効果も期待できるとのこと。このほかにも、ビタミンB群が豊富で疲れにくくなる、消化によい、携帯しやすいなど、バナナにはさまざまなメリットが。
これはもう、運動時にバナナを食べない理由が見当たらないといっても過言ではなさそう。
同調査では、バナナが「糖質の吸収が早く、朝食や運動時に適している」ということを知ってバナナを食べたいと思いますか、という質問をしていて、それに対し、40.7%の人が「今まで以上に食べたいと思う」と回答しています。バナナはとても身近な食材だけど、その栄養価や効能についてくわしく知らない人も多いですよね。手軽に栄養を補給できるだけでなく、運動時にさまざまなメリットをもたらしてくれることが広く認知されれば、スポーツ熱の高まりとともに、今後ますます国民的フルーツとして愛されていきそうです。
文/野田美香