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米国で注目の「レコーディングダイエット」。その方法とポイントは?

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食事で食べる食材を確認する栄養士

ダイエットというと、どうしてもガマンが必要に。甘いものの誘惑などに耐えるのは大変。もっとラクにやせたい―そんな願いに応える方法として注目されるのが「レコーディングダイエット」です。食べたものをメモしていくだけなので、手軽さから人気を集めています。米国でも、こうしたダイエット法の効果が注目されています。

監修 : 星 良孝 <ステラ・メディックス>

ステラ・メディックス代表取締役社長 獣医師/ジャーナリスト
専門分野特化型のコンテンツ創出を事業として、医療や健康、食品、美容、アニマルヘルスの領域の執筆・編集・審査監修を担っている。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BP社において「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年に会社設立。YouTubeステラチャンネルでもヘルスケアの話題を発信。
YouTube:https://youtube.com/@stellach

Contents 目次

食べたものをメモしていく効果とは?

食事の内容をノートに記入する女性

そもそもなぜ食べ過ぎてしまうのでしょう。米国栄養学会が、こうした食べ過ぎの背景について説明をしています。「食べる理由」に注目すると、もちろんお腹を満たし栄養をとるためもありますが、気持ちの問題も影響大とのこと。同学会は、さみしかったり、悲しかったりするときに食べてしまうと、食べ過ぎにつながる可能性があると問題視。「マインドフルイーティング」という言葉を使い、食べることを認識することが大切だと指摘しています。
つまり、何を食べているかばかりではなく、どんなときに食べているのか、どんな理由で食べているのかなどに意識を向けるということ。マインドフルイーティングのメリットとして、このような食べる理由を自分で理解することで、ヤケ食いのような問題を回避できると解説しています。

そして、そのために役立つのが食べたものを書くこと。いわゆる「レコーディングダイエット」です。同学会は「フードジャーナリング」と呼んでいます。

食べ過ぎをうまく回避するために

サラダなどの食事とノート

米国栄養学会によれば、フードジャーナリングはマインドフルイーティングのひとつの方法といいます。
ポジティブな効果として挙げているのは次のようなポイントです。

・その日に何を食べたかを思い出させてくれる。
・カロリーを計算している場合、どこを改善するとよいかが目に見える。
・自分が食べ過ぎなのか、あまり食べていないのかが目に見える。
・いつお腹が空いているかわかるので、食べる時間を調節できる。
・お腹が空いていないのに、暇つぶしだけのために食べていないか確認できる。

最近では、レコーディングダイエット(フードジャーナリング)のためのスマホアプリも活用できます。何を食べているかを記録することで、自分の食生活を振り返るとともに、摂取カロリーを把握することにも役立ちます。むしろ摂取カロリーが足りないことに気がつくこともあり得ます。

同学会は、次のようにアドバイスします。
・記録するときには、なぜ自分が食べているかを自問すること。
・いつ食べたか、そのときにどんなふうに思ったかを記録すること。
・カロリーを追うときには、1食の量を考慮すること。
・簡潔に記録すること。

さっそく、食べたものの記録を始めてみるのもよいかもしれません。

<参考文献>

The Benefits of Food Journaling
https://nutrition.org/the-benefits-of-food-journaling/

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