ダイエットというと、どうしてもガマンが必要に。甘いものの誘惑などに耐えるのは大変。もっとラクにやせたい―そんな願いに応える方法として注目されるのが「レコーディングダイエット」です。食べたものをメモしていくだけなので、手軽さから人気を集めています。米国でも、こうしたダイエット法の効果が注目されています。
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食べたものをメモしていく効果とは?
そもそもなぜ食べ過ぎてしまうのでしょう。米国栄養学会が、こうした食べ過ぎの背景について説明をしています。「食べる理由」に注目すると、もちろんお腹を満たし栄養をとるためもありますが、気持ちの問題も影響大とのこと。同学会は、さみしかったり、悲しかったりするときに食べてしまうと、食べ過ぎにつながる可能性があると問題視。「マインドフルイーティング」という言葉を使い、食べることを認識することが大切だと指摘しています。
つまり、何を食べているかばかりではなく、どんなときに食べているのか、どんな理由で食べているのかなどに意識を向けるということ。マインドフルイーティングのメリットとして、このような食べる理由を自分で理解することで、ヤケ食いのような問題を回避できると解説しています。
そして、そのために役立つのが食べたものを書くこと。いわゆる「レコーディングダイエット」です。同学会は「フードジャーナリング」と呼んでいます。
食べ過ぎをうまく回避するために
米国栄養学会によれば、フードジャーナリングはマインドフルイーティングのひとつの方法といいます。
ポジティブな効果として挙げているのは次のようなポイントです。
・その日に何を食べたかを思い出させてくれる。
・カロリーを計算している場合、どこを改善するとよいかが目に見える。
・自分が食べ過ぎなのか、あまり食べていないのかが目に見える。
・いつお腹が空いているかわかるので、食べる時間を調節できる。
・お腹が空いていないのに、暇つぶしだけのために食べていないか確認できる。
最近では、レコーディングダイエット(フードジャーナリング)のためのスマホアプリも活用できます。何を食べているかを記録することで、自分の食生活を振り返るとともに、摂取カロリーを把握することにも役立ちます。むしろ摂取カロリーが足りないことに気がつくこともあり得ます。
同学会は、次のようにアドバイスします。
・記録するときには、なぜ自分が食べているかを自問すること。
・いつ食べたか、そのときにどんなふうに思ったかを記録すること。
・カロリーを追うときには、1食の量を考慮すること。
・簡潔に記録すること。
さっそく、食べたものの記録を始めてみるのもよいかもしれません。
<参考文献>
The Benefits of Food Journaling
https://nutrition.org/the-benefits-of-food-journaling/