ダイエットに成功したダイエッターを脅かすのが、リバウンドの存在。せっかく苦労してやせたのに、元に戻ってしまったらどうしようと不安になってしまいますよね。そもそもどうしてリバウンドしてしまうのか、どうすればリバウンドを怖がらなくていいのか、ダイエットカウンセラーの伊達友美先生に教えていただきました!
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リバウンドはムリをしたことの証明
涙ぐましい努力をしてせっかくやせたのに、あっという間にリバウンドしちゃった……。
よくありがちなパターンです。リバウンドに泣く人がいかに多いことでしょう。そんなことから、ダイエッターは、リバウンドを敵だと思い、とても恐れてもいます。「リバウンドはダイエットの大敵」とは、よく言われることですよね。
でも、私はそうは思いません。
リバウンドは、ダイエットでムリをしたことの証明です。「ちょっとがんばり過ぎちゃったね」と、体が教えてくれているのです。
ですから、敵だと思う必要はありません。リバウンドしたら、それを憎むのではなく、ムリした自分を反省しなくてはいけない。そうしなければ、何度も同じことをくり返すハメになってしまいます。
やせた後の3年間が大事
もちろん、長い時間をかけてじっくり、ゆっくり、ムリなくやせたとしても、気を抜き過ぎると……。やはりリバウンドすることもあります。
「ここまでやせたし、もう大丈夫!」と油断する人は少なくありません。自分はやせ体質になったと思ってしまう人もいるでしょう。でも、体質はそう簡単には変わらないのです。そんなわけで、「3年間は気を抜いてはダメ」が私の持論。肥満歴が長ければ長いほど、もとに戻りやすいので、気をつけるに越したことはありません。
やせたあとの3年間は、「やせるための食事」ではなく、「維持するための食事」を続けていくのです。
自分に合う食事量を見つけましょう
まずは思いきって食べてみましょう。体脂肪率とウエストサイズをチェックしていくと、どのくらい食べると太るかがわかってきます。それがわかれば、「このくらいなら大丈夫」という、自分にとって太らない適切な食事量がだんだん見えてくるでしょう。これを1週間単位で守るようにすれば、大きなリバウンドはないはずです。結局、体型を維持するためには、自分で試して、調整する方法を知ることしかないんですね。
ときにはハメをはずして思いきり食事をたのしんで大丈夫
適量を守って食べるようにする。
これが基本ですが、もちろん、ときにはハメをはずすことがあってもいい。例えば、旅行に行く、ひとり暮らしをしている人なら帰省する、などのイベントがありますよね。そういうときには、太ることなど気にせず、食べることを思いきり楽しめばいいのです。
食べたぶん、体重は増えると思いますが、イベント後にもとに戻せばいいだけのこと。その場合は、同じ期間をかけて戻すのが基本です。
具体的には、例えば2週間帰省していて2㎏太ったとしたら、2週間かけて2㎏減らすということです。そうすれば体脂肪率もウエストサイズも増えることはないでしょう。
いずれにしても、イベント後の1~2日が勝負。ここで意識的にリセットしないと、ダラダラ食べ続けることになってしまいます。特に後悔が残っている場合は要注意。イベント中、太るのが怖くて中途半端にしか食べていないと、欲求不満からダラダラ食いに走る可能性が……。そうならないためにも、イベントでは、心残りのないよう、思いきり食べるほうがいいのです。
私自身、旅行などのイベントでは思いきって食べるので、当然……太ります。
でも、「またもとに戻せばいいじゃん!」と、イベントでの食事を楽しんでいます。あとで調整すれば、べつにリバウンドではありませんよね。
そもそも、多くの人がリバウンドを怖がり過ぎ。リバウンドは大敵だ、リバウンドと闘わなきゃ……と思っているようですが、リバウンドしても、もとに戻せる自分になれば、怖いものではないのです。
怖いどころか、「よし、また始めよう!」というダイエットのモチベーションにつながることだってあります。
そう考えれば、リバウンドもそんなに悪いものではないでしょ?