これまで1万人以上を美ボディに導いてきた、“ダイエット王子”こと小山圭介先生が、ダイエットのお悩みや疑問に答えます。
食事や運動のダイエットをがんばっても、悪い姿勢がクセになっているとボディラインが崩れてしまうそう。今回は、太るNG姿勢のチェック項目、正しい姿勢や歩き方の基本について、小山先生に教えていただきます。
Contents 目次
〈今回のお悩み〉
「猫背だね」と人からよく言われます。後ろから見ると、背中が丸く太った印象のようです…。姿勢をキレイにして印象をよくするには、どうすればいいのでしょうか?
姿勢を美しくすれば、ボディラインが整う
こんにちは。ダイエットトレーナーの小山圭介です。
日常生活で悪い姿勢がクセになっていると、体がゆがんで筋肉の使い方が偏り、脂肪がつきやすくなります。また、背中の丸まった姿勢と背すじが伸びた姿勢では、印象も変わってきますよね。
「姿勢を整える」ことは、ダイエットの基本。キレイな姿勢を習慣化すれば、筋肉がバランスよく使えるようになって、おなか、お尻、脚などのたるみが引き締まります。
まずは、次のNG姿勢のタイプに当てはまらないか、チェックしてみましょう。
【NG姿勢1】猫背巻き肩タイプ
《チェック項目》
□肩が前に出て、内側に巻いている
□首、あごが前に出ている
□おなかの力が抜けて、ポッコリ出ている
□手の甲が前に向いている
猫背巻き肩タイプは、おなかの力が抜けていて、太もも前面の筋肉で体重を支えているため、前ももが張っています。一方、太ももの裏側、お尻の筋肉は衰えてたるんでいます。
【NG姿勢2】内股のゆがみタイプ
《チェック項目》
□ひざが内側を向いている
□普段、内また歩きをしている
□横から見たときに、ひざが軽く曲がっている
□手の甲が前に向いている
骨盤は内側に、大転子(大腿骨の上部の出っ張り部分)は外側にねじれているタイプ。
下半身への血液やリンパの流れが悪く、冷えて脚がむくみやすくなっています。
【NG姿勢3】前重心の出っ尻タイプ
《チェック項目》
□胸を張り過ぎている
□腰が反っている
□お尻が後ろにつき出ている
□骨盤が前傾している
胸を張り過ぎて肋骨が開き、お尻が後ろにつき出たタイプです。
骨盤が前傾し、重心が前に偏っています。胸を不自然に張っているので背中や腰の筋肉が緊張。腰痛を招いています。
「やせる姿勢」のつくり方5つのポイント
姿見など鏡を見ながら、次の正しい姿勢をつくってみましょう。
【1】左右の肩の高さを水平にする
【2】背すじを自然に伸ばす
【3】おなかを引っ込めて、引き上げる(IN&UP)
【4】手のひらを太ももの横につけ、両手の甲を外側に向ける
【5】お尻を締める
姿勢を保つとき、下半身だけではなく、おなかや背中などの筋肉をバランスよく使うことで、下半身への負荷を減らすことができ、前太ももの張りがなくなります。
この正しい姿勢をキープしているだけで、おなか、お尻などの筋肉が使われているのが実感できるはずです。
「やせる歩き方」は着地がポイント
次は、正しい歩き方です。脚の筋肉をバランスよく使うには、着地の順番がポイントになります。
着地するときは、「かかと」→「母趾球(親指のつけ根のふくらんだ部分)」の順に踏みこみましょう。1本の線の上を歩くイメージを持ちます。
さらに、上の正しい立ち姿勢のおなかのIN&UP(引っ込めて引き上げる)をキープしたまま、大股で速足(いつもの1.5倍ぐらい)で歩くと、代謝が高まります。
日常生活で、ときどきに鏡やガラスに移った自分の姿をチェックし、キレイな立ち姿勢、歩き方を意識することからはじめましょう。見た目も自信に満ちた印象に変わっていきます。
撮影/徳永徹 取材・文/掛川ゆり