和の伝統に触れながら、全身運動にもなると、じわじわ人気を集めている「和太鼓」。実際どのような運動になるのか、和太鼓奏者・和太鼓エクササイズ講師の山川慎平さんに教えてもらいました。和太鼓の動きを応用した、自宅でもできるエクササイズも紹介します。
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ストレスを発散しながら、しまった二の腕を手に入れる!
和太鼓というと音楽系の習い事だと思われがちですが、実は、体を大きく使う全身運動。スポーツなんです。腰を落とし、バチを持ち、腕を振り上げ、叩くのではなく打ち込みます。
「腕を大きく振り上げるときに腕の裏側の筋肉を使うので、二の腕引き締めに効果があります。左右の腕をリズムカルに動かして太鼓を打つ動きで、お腹にひねりが加わり、ウエストの引き締めにもつながります。いい音が出ると爽快感もありストレス発散になりますし、リズムに合わせて体を動かすため、脳も活性しますよ」(山川さん)
和太鼓を打つ際、「口唱歌」(「ドンドンドコドコドンドンドン」などと、口で唱えて歌う)という方法でリズムを覚えます。太鼓の音を歌いながら、その言葉の数だけ打つと、自然とリズムが生まれ、誰でも演奏できるようになるのだとか。
和太鼓のおもしろさを実感するには、和太鼓教室に行くのが一番ですが「近くに教室がない」「時間がとれない」という方もいるはず。そこで、和太鼓の動きを生かした、自宅でもできる二の腕エクササイズを教えてもらいました。
【ペットボトルを使った、和太鼓エクササイズ】
バチのかわりに中身の入ったペットボトルを使い、テレビや音楽を聞きながら行いましょう。好きなアーティストの曲に合わせて、1曲終わるまで腕を動かすと、じんわり汗をかくはずです。
1. 足を肩幅に広げ、ひざを軽く曲げて立ちます。ペットボトルを持った腕を、肩の前に伸ばします。
2. ひじの高さを変えずに両手を頭の後ろに来るまで振り上げます。
3. 好きな音楽のリズムに合わせて左右交互に振り下げます。
肩甲骨を大きく動かし肩こりの解消にもつながりますし、腹筋、背筋を使って体の軸を保ちながら行うなど、まさに全身運動。実際に、和太鼓を始めて、「腕と足腰が引き締まり、今まで履いていたデニムがワンサイズ小さくなった」(20代女性)という方もいるそう。
和太鼓エクササイズ教室では、太鼓とエアロビクスを融合させ、音楽に乗せてステップを踏みながら和太鼓を打つ「太鼓ビクス」という動きもあり、スポーツとして進化を見せています。興味を抱いたら、和太鼓教室に足を運んでみてはいかがでしょう。
文/田中瑠子