18歳からモデルの第一線で活躍してきた仁香さん。ところが20代半ば、ストレスから13㎏も太ってしまったのだとか。ダイエットに苦しみもがく日々を救ってくれたのは、毎日のウォーキングでした。
仁香さんが習得したやせるウォーキング法を著書『美人な歩き方』(SBクリエイティブ刊)をもとに、お話を伺いました。
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トップモデルの重圧がストレスに
18歳でモデルデビューし、その後も順調に有名ファッション誌のトップモデルとして走り続けていた仁香さん。
ところがある日、3㎏太ったことがきっかけで、ダイエット&リバウンドのループに陥ります。
「モデルという仕事柄、体型維持は大切なのですが、もともとあまり太る体質ではなかったので気にせず外食を続けていました。
ところが23、24歳のころ、3kgくらい太ってしまったんです。過去にも3~4kg太ることはあったし、そのときは食事を抜いて戻したので、『今回も数日間食事を抜けばやせるだろう』と気軽な気持ちで食べないダイエットに取り組んだのです」
ところが以前みたいに思うようにやせない……。
モデルの仕事に対し、責任感がある仁香さんは焦ります。
「体型を戻そうと、焦ってあらゆるダイエットを試しました。パーソナルトレーナーについてもらってハードな筋トレと糖質制限に取り組んだり、1食置き換え式のダイエットを始めたり。海藻のフノリがダイエットにいいと聞けばそればっかりの『○○だけ』ダイエッをし、ボクササイズが流行っていると聞けば飛びつきました。心臓に負担をかけるような海外のダイエットサプリメントなど手当り次第ダイエットを試していましたね。
でも、自分で決めたダイエットルールを忠実に守れなかったり、何日までに何キロやせるという目標が達成できなかったりすると、できなかった自分に耐えられなくなってしまって、糸がプツンと切れたように食に走ってしまうんです」
極端なダイエットをやめることで転機が
極端なダイエットで最初はそこそこやせますが、やがて体重が落ちづらくなり、思うような結果が出ないとストレスから暴食し、リバウンド……。
ダイエットとリバンドをくり返すうち、気がつけば体重は1年で13㎏も増加し、63㎏に増加していました。
「私の身長171㎝からすると63kgは普通体重なのですが、モデルという仕事柄、それは許されません。このままでは仕事も失い、女性としての自信も失う……。私はなにもかも終わってしまったんだ、と思いました」
ダイエットに疲れ切り、モデル業を半ば諦めて休業した仁香さんは、新しい人生を切り開くためにエステの経営に乗り出すことにしました。
しかし、ここでの毎日の習慣が人生を変えるきっかけになったのです。
「エステサロンの経営が軌道に乗るまでは節約のためと、家からサロンまでほぼ毎日30分かかる道のりを歩いて移動しました。しばらくすると、あんなにダイエットをしてもやせなかったのに、ほぼベストの体重に戻っていたんです。ダイエットのことは気にせず3食きちんと食べている今のほうがやせてる!」
ベストな体重に戻った仁香さんは、3年間の休業を経てモデル業に復帰。
自分を救ってくれたウォーキングについて、もっと知りたいと思うようになり、今に至ります。
「正しい足運び」が正しい歩き方のコツ
正しい歩き方は、ほんの少しのコツが必要。意外にできてないのが足運びです。
ここでは正しい足運びのワンポイントレッスンをご紹介していきます。
(正しい着地)
(NGの着地)
踏み出した脚は、つま先を上に向けてかかとから着地すると、ふくらはぎのストレッチにもなって◎。足裏をドタッとつけず、かかとから足の親指と人差し指の間へ重心を移動します。足先はまっすぐ前を向けて、歩みを進めましょう。
次回は、ウォーキングのやせ効果を上げるメソッドのほかに、ウォーキングで得られるメリットなどを紹介していきます。
文/平川 恵