ふだん、無意識に行っている呼吸。コンディショニングトレーナーの有吉与志恵先生によると、私たちは1日に約2万回も呼吸しているのだそう! さらに筋肉を上手に使って呼吸することができれば、ツライ筋トレは一切必要なし! 呼吸をするだけでお腹やせが叶うといいます。そこで「お腹やせ呼吸」の効果と正しいやり方を、教えて頂きました。
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お腹やせ呼吸の“5大効果”とは?
「呼吸をするとやせる大きな理由のひとつは、呼吸は“無意識の筋トレ”だということ。
私たちは寝ている間も呼吸をしていて、自然に筋肉運動を行っています。1分間に12~16回の呼吸を行うため、1日に約2万回以上も呼吸に使われる筋肉を動かしているのです。腹筋運動だって10~20回行うのも大変なのに、1日2万回も筋肉を動かしていると考えれば、やせそうな気がしませんか? まさに呼吸こそ最も身近で効果の高い筋力トレーニングです。
ただし、そのためには筋肉が正しく使われていることが条件。息を吸うたびに肩が上がったり、お腹が極端に出るようでは、筋肉は正しく使われていません。こういう呼吸の人こそ、やせづらい人。そんな人は、かたよった筋肉の使い方をリセットして、正しく筋肉を使えるようになれば、どんどん引き締まってきます」(有吉先生)
筋肉を正しく使いながら行う、お腹やせ呼吸の5大効果がこちら!
<1>効率よく体幹の筋肉が整いお腹がぐんと引き締まる
正しく深い呼吸を行うことで、ふだんの生活では使いづらい、体幹の筋肉を効率よく刺激することができます。内蔵の位置が正しい位置に戻り、下腹がペタンコに。筋肉が自然のガードル代わりになって、お腹の出っ張りを防ぐので、お腹全体が引き締まります。
<2>インナーマッスルが刺激されて血流が促進! 体が温まり脂肪燃焼体質に
体幹の筋肉が刺激され血液の流れがよくなるので、体が温まり、脂肪を燃焼しやすい体質に。
<3>背骨が整うことで自律神経のバランスがよくなり、不調が改善
正しい呼吸で背骨のゆがみが整うと、背骨の横を走る自律神経のバランスがよくなります。代謝や活動をつかさどる交感神経と、休息をつかさどる副交感神経のバランスが整うと、夜はゆっくり深く眠れ、昼間は精力的に活動ができ、ストレスや不調が改善!
<4>腸内のガスが出て腸の動きがよくなり、便秘が解消
呼吸筋を正しく使えると、内臓が本来の正しい位置に戻ります。すると内臓の血行がよくなり、特に腸の動きが活性化。腸内のガスが押し出され、便秘も解消!
<5>深い呼吸ができるようになり、心が落ち着いてイライラによるムダ食いがなくなる
深い呼吸ができるようになると、副交感神経を上手に働かせることができ、心が落ち着いてイライラが減ってきます。さらに食欲中枢の感度もよくなるので、イライラによるムダ食いがなくなって間食が激減。1日3食の食事で満足できるように!
お腹やせ呼吸には、女性特有の悩みや不調の改善にうれしい効果がこんなにつまっています! 「たかが呼吸でしょ……?」と、あなどってはいけません。
続いては、くびれとポッコリお腹に効果的な呼吸法をご紹介!
みなさんもさっそく実践してみましょう。