薬膳というと、「難しそう」「変わった食材が必要」など、敷居が高いイメージを持っている人が多いかもしれません。そんな人のために、コンビニ食に“ちょい足し”でできる、簡単薬膳をご紹介します。なめことごま油、「すべらせる」食材を組み合わせて、ツラい便秘を解消しましょう。
Contents 目次
“すべらせる”食材を積極的に
ツラい便秘を解消するには、「すべらせる」というアプローチが基本。薬ではなく、ふだんの食事で解消したい人におすすめの食材は?
「便通をよくしてくれるきのこ類は、積極的にとりましょう。さらにそこへ、オイルをプラスするとよりすべりがよくなります。特にごま油は、大腸へアプローチすると言われています」
便通が気になるときは…【なめこのみそ汁+ごま油】
便通をよくしてくれるなめこのみそ汁をチョイスしたら、腸を潤して働きかけてくれるごま油を少したらします。こうすると、コクもプラスされてうまみも倍増。食事としての満足度もアップします。入れすぎには注意しましょう。なめこは、きのこ類の中でもぬめりが強く、特に便通をよくしてくれます。食物繊維も豊富なので、便秘に悩んでいる人には、きのこ類は欠かせません。ほかに、エリンギやえのきなど白いきのこは、乾燥対策にも効果的。乾燥も便秘の原因となりえるので、腸を潤わせることも大切です。しいたけなど黒いきのこは、アンチエイジング効果も。目的に合わせて、賢く選びましょう。
<薬膳まめ知識>
日常で使うオイルは、じつは効能もいろいろ。オリーブオイルは、のどや肺にいいと言われているので、乾いたせきが出るときやのどが痛いときに。ココナッツオイルは、アンチエイジングケアにおすすめです。「気」を補ってくれるので疲労感があるときにも。ごま油は、大腸のすべりをよくするだけでなく、内側から潤して皮膚の乾燥を防いでくれます。なたね油も乾燥対策にぴったり。また、風邪菌など体内の悪いものを体の外に出してくれる作用も。味に癖がなく、料理にも使いやすいオイルです。
オイルを選ぶときは、なんとなくではなく用途や目的に合わせてチョイスしてみましょう。
<便秘におすすめのコンビニドリンク>
・ミルクココア
・カフェオレ
・ミルクティー
牛乳をはじめとする乳製品は、内臓に膜を張って保湿し、腸のすべりを助けてくれます。
便秘がツラいからといって薬で解消するのではなく、日々の食事でケアをして、毎日スッキリを目指しましょう。
イラスト/伊藤ハムスター 文/高野瞳