夜なかなか眠れない、と睡眠で悩んでいる人は、もしかしたら、「ついついやってしまいがちなNG習慣」を日々の生活の中でしているかもしれません。今回は、睡眠コンサルタントの友野なおさんに、“NG睡眠習慣3つ”について教えていただきました。
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睡眠の妨げになっている3つのNG習慣
睡眠でお悩みの人の中には、「ついついやってしまいがちなNG習慣」が、無意識に日々の習慣になってしまっているかもしれません。
例えば、皆さんはこんなことを行っていませんか?
【帰りの電車の中で寝てしまう】
仕事や遊び帰りの電車で、座れるとついウトウト寝てしまっていませんか? じつは 15時以降の睡眠は夜の睡眠の妨げになってしまうのです。帰宅時、電車の中の移動時間はメッセージの返信や、SNSのチェックなどを行い、眠らないように意識しましょう。
また、仕事終わりの気分転換にゲームをするのが日課になっている人は、やはりこの時間帯に行うのがおすすめです。帰宅後、自宅でゲームをやり始めると、ついついエンドレスに続いてしまい就床時刻があっという間にうしろにずれて睡眠時間が圧迫されてしまいますが、電車の中であれば降りる駅が決まっている分、「今日はここまで!」と自分を自制することができます。スマホをあまりさわる習慣がない人は、電車の中を図書館として活用し、じっくり本を読んだり、翌日の仕事に役立つ情報を頭にインプットしたりするのもかしこい時間の使い方です。
【帰宅途中のコンビニ立ち寄り】
夜は明るい光を極力避けていただくことで、スムーズに体や脳を睡眠モードへとシフトチェンジすることができます。従って、コンビニのような明るい照明が照らされている空間は極力避けるほうがいいのです。コンビニへの立ち寄りは快眠を遠ざけるだけでなく、夜食用にと不要なスイーツやスナック菓子などを購入してしまうなど、体やお財布にやさしくない行動をとってしまうことも。必要がなければ帰宅時にふらっと立ち寄るという習慣はやめるようにしましょう。
【22時に就寝する】
巷で言われる「22時~2時はお肌のゴールデンタイム」を信じて、「今日は早く帰れたから早く寝よう」と意気込んでふだんよりも2時間以上前にベッドに入るなんていうこと、ありませんか? じつはまだ眠くないのにベッドに入って時間を過ごすことは「ベッド=休まらない場所」という意識づけを脳に行わせるので、おすすめしていません。
美肌を促す成長ホルモンは時間に依存してではなく、私たちが就寝した時間に依存して分泌されるものなので、22時にベッドに入ることよりも、ていねいにおやすみ支度を行って深い睡眠を得られるようにすることのほうが大切なのです。無理矢理眠ろうとするのではなく、自然と眠気が訪れるようにスマホを手放したり、ぬるめのお風呂に入ったり、ストレッチや深呼吸をしたりして全身のスイッチを少しずつオフに切り替えていく準備を整えていきましょう。
「なんとなく」やっていたことや習慣になっていたことが日々の快適な眠りを妨げる原因になっていないか、今一度自分の行いを振り返ってみてくださいね。