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春の体臭は夏の2倍!? さわやかな好印象をキープする正しい体臭ケア

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汗をかきながら外を歩く女性

気づけば汗ばむような暖かさとなる春、薄着になりたいけれどもふと気になるのが体臭だったりしませんか? 夏は汗の量が多いこともあって、体臭はじつは春のほうが強いともいわれます。今回は、さわやかに春を過ごすための、春の体臭ケアについて解説します。

Contents 目次

春の体臭は夏の2倍って本当?

春の体臭はどうして強いのでしょう。

秋から冬は汗をかく機会が少なく、汗腺の機能が低下します。汗腺機能が低下した春の汗には、体内に再吸収されるはずの「ミネラル」が多く残っています。春にかく汗のミネラル濃度は夏の約2倍といわれるほどです。そのため、夏の汗はサラサラしてニオイが少なく、春の汗はミネラルが多いことからベタベタして、体臭も強くなりがちです。

また、春は入学・就職・転勤など環境の変化が大きく、緊張による「精神的発汗」もでやすいもの。手のひら、わき、足の裏などに多い精神的発汗も体臭の原因になります。

要改善! 体臭が強くなる悪習慣

暴飲暴食している女性

体臭を改善させるために、まずは体臭が強くなる習慣がないかを振り返ってみましょう。

・食事の偏り

肉や脂のとりすぎは、アンモニアや皮脂の増加につながり、体臭の原因となります。肉や脂と一緒に緑黄色野菜、海藻類、果物類などをバランスよくとるようにしましょう。

・運動不足

運動不足で汗をかく機会が少なくなると、汗腺の機能が低下してしまい、体臭の原因になります。運動を定期的にして汗をかく機会を作ることで、汗腺の機能が回復します。

春の体臭を予防する工夫3つ

入浴中の女性

さわやかな春を過ごすためにも、体臭予防はとても大切です。予防する工夫を3つご紹介します。

・デオドラント剤を使う

デオドラント剤の使用は、手軽にできる体臭対策としておすすめです。ただし、体全体に使うと、発汗による体温調節ができなくなる危険があるので、わきや足など、ニオイが気になる部位に限定して使うようにしましょう。

・汗をかく機会を増やす

汗をかくと体臭には逆効果では? と思われるかもしれませんが、汗をかくことは汗腺の機能の回復になり、体臭対策として有効です。有酸素運動、入浴などでいい汗をしっかりかくようにしましょう。

・緊張をほぐす

緊張して精神的発汗があると体臭が心配で、余計に精神的発汗が起こってしまうこともあります。深呼吸やゆっくりとした呼吸をすることがおすすめです。また、普段の生活のなかで運動、入浴、趣味など、リラックスする時間を持つことも効果的です。

体臭や汗の悩みには漢方も!

漢方医に相談

体臭を根本から改善したい、という方には漢方薬もおすすめです。

漢方は、生命エネルギーをあらわす「気」、血液や栄養をあらわす「血」、体液をあらわす「水」の3つの要素を補い、めぐらせる「バランスの医学」です。漢方では、人体を「気・血・水」のめぐりで考えており、一人ひとりの体質(証)に合わせた生薬の組み合わせで、体全体のバランスを整えて理想的な健康状態へと導きます。

今回のような「体臭」であれば、体の水分バランスが乱れたことで、老廃物が体のなかにたまってしまったことが原因のひとつと考えられます。

体の60%は水でできているため、バランスが崩れると体臭のほか、むくみや水太りの原因にもなります。漢方薬は水分バランスを調整することで、心と体全体を改善することを得意としています。

もちろん、バランスのとれた食事や毎日の運動をこなせるのであれば、それに越したことはありません。自分に合った漢方を毎日飲むようにすれば、仮に食事や運動を理想どおりにできなくても、体臭が気にならない体質を目指せるでしょう。

<体臭が気になる方におすすめの漢方薬>

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう):疲れやすく、汗をかきやすい方の関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水太り)に有効です。体の水分バランスを整えることで、多汗などの発汗異常にも効果が期待できます。

竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう):下腹部に痛みがある方の排尿痛、残尿感、尿のにごり、こしけ(おりもの)、頻尿に有効です。体に停滞している熱と水をとり除き、熱による体の炎症を改善するとともに水分バランスを整える働きが期待できます。

ただ、体にやさしい漢方薬とはいえ、自分の体質に合っていなければ、よい効果が見込めないだけでなく、体へダメージを与える場合もあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時には、できる限り漢方に詳しい医師、薬剤師等にご相談ください。

お手頃価格で不調を改善したい、という方にはスマホで気軽に薬剤師に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AIと漢方のプロが、効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。

あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0002

体臭ケアでさわやかな春を

春の体臭が、夏よりも強いといわれる原因と対策について解説しました。体質に合った漢方薬を使うことも根本的な体臭ケアとしておすすめです。体臭ケアで、ニオイを気にしないさわやかな春にしましょう。

監修

金城先生顔写真

皮膚科医 金城 里美
医師/薬剤師
東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。
体、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。
皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0002

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