難聴と聞くと、一般的に高齢者のトラブルと思われがちですが、昨今ではリモートワークの普及などから、若い人たちの間にも耳のトラブルが増えている傾向があります。目による“見えにくさ”とちがい、耳による“聞こえづらさ”というのは、いざ感じてもなかなか医療機関への受診にいたらず、実際に受診にかかるまで4~5年かかることもあることから、症状を悪化させてしまうこともよくあるそう。そこで今回は、Preventive Room代表 産業医・内科医 森勇磨先生に、難聴になりやすい習慣、ふだんからできる耳にやさしい習慣についてお話を伺いました。
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難聴リスクが高まるNG習慣とは
難聴リスクが高まってしまう原因。それは「イヤホン」の不適切な使用です。
リモートワークの際に、まわりの騒音などで聞こえが悪くなることから、音のボリュームを無意識に上げてしまいます。難聴リスクは、85デシベル以上の音が目安です。大体、パチンコ店内の騒音や救急車のサイレンがこれに当たります。85デシベル以上の音を聞くと、難聴リスクは高くなるのですが、騒がしい場所でイヤホンを使用すると、気がつけば100デシベル以上の音をイヤホンを通して聞いてしまうということが多いのだそう。これにより、耳の中にある音を脳に伝える役わりを果たす有毛細胞が損傷することで、聞こえが悪くなってしまうのです。
有毛細胞は、残念ながら一度損傷してしまうと再生することはないので、失われた聴力をとり戻すことはできません。
難聴は、加齢によるものも多いのですが、最近はこういったイヤホン難聴の若者が増えているため、決して高齢者だけの悩みではなくなりました。耳の聞こえが悪くなると、交通事故のリスクが高まったり、会話の聞き直しが増えることで人づき合いが億劫に…。そうすると、脳への刺激も次第と減って、認知症になるリスクも増えてしまいます。
イヤホンの長時間使用は避けて、使用する際は音量をできるだけ低めに、目安として最大音量を10だとすると6程度に留めておくことをふだんから心がけることが大切です。
耳にやさしい習慣、美耳スムージーはいかが?
ふだんからイヤホン使用時の音量を気をつけることのほかに、体の内側から耳にいい栄養素をとり入れることも習慣化してみるのがおすすめ。
耳にやさしい栄養素が詰まったスムージーが、恵比寿ガーデンプレイス内のカフェ「THE TEST KITCHEN」にて期間限定で販売されています。フィリップス補聴器とのコラボレーションメニューで全2種類。
「ケールとはちみつ、カシューナッツのグリーンスムージー」は、りんごやセロリと一緒に、耳鳴り改善に期待できる葉酸を含んだケールと枝豆、はちみつ、およびビタミンと一緒に摂取すると吸収がよくなるといわれる亜鉛を含むカシューナッツでコクを出した、グリーンスムージー。緑くささがなく、砕いたカシューナッツの粒感も楽しめるスムージーです。
「ベリーとビーツ、はちみつのレッドスムージー」は、ビタミンCを含むいちごやブルーベリーと、耳鳴り改善が期待できる葉酸を含んだビーツ、はちみつ、およびビタミンと一緒に摂取すると吸収がよくなるといわれる亜鉛を含む牛乳で全体をまとめたレッドスムージー。ベリー感をこの上なく味わえるスムージーです。
それぞれ価格は800円(税込)。販売期間は5月30日までですので気になる人はお早めにお試しください。忙しくて行けない、距離的にむずかしいという人は、ぜひ材料を参考におうちで作って、耳にいいスムージー生活をはじめてみてはいかがでしょうか。
日本は世界的に見て難聴率が高いのに、補聴器の普及が低いのだそうです。今回フィリップスから新しく発売された、スタイリッシュな補聴器は、聞こえづらさに悩む若者にも使いやすい見た目に注目! いざとなったら、補聴器というサポートアイテムがあるという安心感も知りつつ、ぜひふだんから耳にいい生活を心がけていきましょうね。
【取材協力】フィリップス
取材・文/高田空人衣