ダイエット中のみなさん、「腸内フローラダイエット」をご存じですか? 腸内フローラダイエットとは、腸内の善玉菌を増やす食事や生活習慣を通して代謝を改善し、体重減少を促す健康的なダイエット方法です。今回の記事では、腸内フローラダイエットのメリットと実践法をご紹介します。
Contents 目次
腸内フローラとダイエットの深い関係
腸内フローラとは、人間の消化管内に存在する微生物の集団のことです。
腸内フローラは、私たちの健康や免疫力、さらには肥満や糖尿病などの疾患にも影響を与えるとされています。
腸内環境の乱れにより、腸内細菌叢のバランスが悪くなると、体内にある食べものを効率的に消化・吸収できなくなるため、体重が増加する可能性があります。
そのため、健康的なダイエットを行うには、腸内環境の改善が重要なポイントとなります。
腸内フローラダイエット! 5つの実践方法
ここからは、腸内フローラダイエットの実践方法をご紹介します。
<1>腸内環境を整える食材をとる
体の健康には、腸内にビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やしていくことが重要です。
腸内の善玉菌の割合を増やす方法には、大きく分けて2通りあります。
ひとつめは、生きた善玉菌である「プロバイオティクス」を直接摂取する方法です。
食品ではヨーグルト、納豆、漬け物などの発酵食品がおすすめです。
ふたつめは、腸内にもともと存在する善玉菌を増やす作用のある「プレバイオティクス」を摂取する方法です。
食品では大豆、たまねぎ、アスパラガス、バナナなどのオリゴ糖がおすすめです。
ほかにも、サケ、マグロ、亜麻仁油などのオメガ3脂肪酸は良質な油といわれ、腸の動きをなめらかにしてくれます。
<2>適度な運動を習慣化する
運動により腸内細菌の種類や量が増加することで、腸内フローラが改善するといわれています。また、適度な運動を定期的に続けることで自律神経が整います。自律神経には消化吸収などをコントロールする機能もあるため、腸の動きにも影響してくるのです。
<3>腹式呼吸を意識する
腹式呼吸を行うと、腹部のマッサージ効果により腸内環境を整え、腸内フローラのバランスを整えることができます。加えて、腹式呼吸によりストレスが軽減されることで、腸内環境を整えることができるともいわれています。
<4>しっかり眠る
睡眠は腸内フローラに影響を与えるといわれています。腸内フローラと脳とのあいだにある連絡経路を腸脳相関と呼びます。この経路により、腸と脳が相互に影響を及ぼし合っていることがわかっています。例えば、試験や発表会の場など緊張をするシーンの前のストレスでお腹が痛くなるというイメージです。この関係から、しっかり眠り、脳を整えることで、腸内環境を改善することができるといわれています。
<5>腸マッサージ
腸マッサージにより腸の運動を活発化させることで、便通が改善されます。便通改善により腸内環境が整い、健康的な腸内フローラを育むことができます。
腸内環境を整えるには漢方もおすすめ
腸内環境を整えたい方には、漢方薬の活用もおすすめです。
漢方薬は自然の生薬からできていて、腸内の環境を整えることを得意としています。
腸内環境のバランスを整えるためには、
・腸の動きを正常化させる
・腸内細菌のプレバイオティクスを増やす
・自律神経のバランスを整えて、ストレスによる腸内環境の悪化を防ぐ
といった作用のある漢方薬を選びます。
漢方薬は心と体全体のバランスを整えることで、根本からの体質改善を目指せます。
<腸内環境を整えたい方におすすめの漢方薬>
・大建中湯(だいけんちゅうとう)
体をあたため、胃腸の動きを高めます。便秘でも下痢でも使用でき、腸の手術後にもよく用いられます。おならがよく出る場合や、お腹が張ってしまう場合にもおすすめです。
・麻子仁丸(ましにんがん)
水分不足の腸をうるおし、コロコロと硬い便をやわらかくして、排便を促します。便秘や痔にも用いられます。
・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
ストレスなどによる胃腸の不調に用いられ、消化不良をはじめ、吐き気や胸焼け、口内炎や神経症にも用いられます。お腹がゴロゴロと鳴ったり、しぶり便がある場合におすすめです。
漢方薬を選ぶときは、その人の状態や体質に合ったものを選ぶことが重要です。うまく合っていないと十分な効果を得られず、場合によっては副作用が生じることもあります。
自分にぴったりな漢方薬を見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師があなたに適した漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれますよ。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0019
腸内フローラを整えると、多くのメリットがあります。
まずは試しやすいものから実践していき、腸内環境改善を目指しましょう!
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
坂倉 充香
薬剤師。近畿大学薬学部卒業後、調剤薬局に勤務。体質診断と漢方茶を活用し、処方箋以外で女性の慢性的な不調改善の方法を提案。
漢方をはじめ東洋医学に対する女性のニーズの高さや自身の妊娠・出産経験を経て「女性医療」の必要性と発信の大切さを提唱し続けている。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0019