感染症が大流行しているこの時期、あちこちから「風邪をひいちゃって…」という声が聞こえてきます。「風邪をひいたときは、栄養をとってしっかり休む」とはよく言われることですが、では「栄養」ってどんな栄養がおすすめなのでしょうか? 自分が不調を感じたとき、身近な人が風邪をひいたとき、とりたい栄養や、それが含まれる食材を知っていると対処がしやすくなりますね。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「不調改善」です。
Contents 目次
問題1 風邪の予防や改善にオススメの栄養素として、ふさわしい組み合わせは次のうちどれ?
□たんぱく質+ビタミンA+ビタミンC
□炭水化物+ビタミンC+カルシウム
□たんぱく質+ビタミンK+マグネシウム
□炭水化物+ビタミンE+リン
「たんぱく質+ビタミンA+ビタミンC」です
風邪の予防や、風邪をひいたときには、エネルギー補給をしっかりして、体を温め、安静にして体を休めることが大事です。どの栄養素も体にとっては大切なものですが、体を作る成分である「たんぱく質」をきちんととり、粘膜の強化に「ビタミンA」や「ビタミンC」、疲労を回復するのに役立つ「ビタミンB1」などを積極的にとるのがオススメです。
問題2 魚介類の中で、体を温める効果が低いものは次のうちどれ?
□うなぎ
□さけ
□えび
□かつお
「うなぎ」です
うなぎは、栄養価の高い食材ですが、脂質分も多く、体を冷やす効果のほうが高いです。一方、えびやかきなどは、体を温める効果が高いものです。また、さけは良質なたんぱく源であり、体を温める効果の高いビタミンAも多く含んでいます。かつおや赤身のまぐろなどは、脂質分が少ないため、体を温める効果が高いですが、お刺身のように冷えた状態で食べることが多い食材ですので、そのときは香味野菜などをたっぷり添えて食べると温める効果が発揮されやすくなります。
問題3 ビタミンAやビタミンEが特にたくさんとれる鍋料理は、次のうちどれ?
□キムチ鍋(キムチ・豆腐・豚肉)
□ほうとう鍋(うどん・鶏肉・かぼちゃ)
□すきやき(牛肉・長ねぎ・しらたき)
□もつ鍋(もつ・きゃべつ・にら)
「ほうとう鍋(うどん・鶏肉・かぼちゃ)」です
鍋は全体的にいろいろな栄養が一緒にとれる、よい料理内容です。加える具材の種類が多ければ、その分たくさんの栄養もとれます。野菜にはビタミン類が多く含まれていますが、かぼちゃやにんじんには、肌改善や冷え防止の効果が期待できるビタミンAやビタミンEが多く含まれています。さらに、ほうとう(うどん)や肉類も入っていますので、栄養バランスもとても優秀。また、みそ仕立てにすることで体が温まり、寒い冬にもピッタリな鍋料理です。
問題4 手作りで「ホワイトソース」を作るときの基本材料は、次のうちどれ?
□小麦粉+豆乳+オリーブ油
□小麦粉+牛乳+バター
□片栗粉+牛乳+バター
□片栗粉+チーズ+生クリーム
「小麦粉+牛乳+バター」です
寒い時期に、体を温めるメニューとして食べたくなるシチューやグラタン。市販のホワイトルウを使用するのもよいですが、手作りのホワイトソースを使って作るのも格別です。基本的には、バターと小麦粉をよく鍋で炒め、少しずつ牛乳を加え、好みの固さに煮つめます。このとき冷たい牛乳を一度に加えるとダマができやすくなり、なめらかなソースになりません。好みで、豆乳や生クリームを使用することもありますが、まずは牛乳で作ることをおすすめします。
問題5 風邪気味のときにおすすめの「おかゆ」は、次のうちどれ?
□キムチがゆ
□きのこがゆ
□しょうががゆ
□ザーサイ入り中華がゆ
「しょうががゆ」です。
「おかゆ」は、基本的には米と水を火にかけ、時間をかけて炊いていきます。米粒の食感がやわらかく、とても消化のいい食べものです。どの味つけでも、ふつうのかたさで炊いたご飯を食べるよりは、体にとっては負担が少なくなりますが、風邪をひいて、のどに痛みがあったり、熱があったりした場合は、体を冷やさないことが大事になります。「しょうが」は体を温めてくれて、発汗作用もある食材。しょうがのすりおろしを入れるなどした「しょうががゆ」が正解です。キムチやザーサイなどは、味のインパクトにはなるものの、体が弱っている際は、胃腸への刺激が強く、体に少し負担がかかります。また、きのこ類はヘルシーでよい食材ですが、食物繊維が多く、消化に時間がかかるので、食べたいときは体調と相談するようにしましょう。