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薬剤師に聞く。この症状、更年期かも? 40代の「ほてり・冷え」の漢方ケア
「さっきまで暑かったのに、今度は手足が冷たい」そんな体の変化に、戸惑っていませんか。
40代前半は女性ホルモンの分泌量が激しく変化する時期。これまでになかった、心と体の変化を感じる人が増えてきます。 本記事では漢方の考え方も交えながら、今日からできる「ほてりと冷え」とのつき合い方について、薬剤師の山形ゆかりさんに伺いました。※本記事はあんしん漢方の監修記事になります。
Contents 目次
「暑い!寒い!」40代から増えるゆらぎ不調

40代以降は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増減をくり返しながら徐々に減少していく時期。ホルモンバランスの急激な変化によって自律神経のバランスが乱れることで、更年期のゆらぎを感じる人も増えてきます。
更年期とは閉経の前後約5年ずつを合わせた時期のこと。更年期症状はほてり、のぼせ、発汗、冷え、眠りの浅さ、イライラ、疲れやすさなど、さまざまなものがあります。
漢方では「ほてり・冷え」をどう見る?
漢方では、「ほてり・冷え」を体の内側のバランスがゆらいでいるサインと考えます。加齢や疲れによって、生命力の源「腎」やうるおいが不足すると、体の熱を冷ませず、巡りが滞ります。それによってほてりやのぼせといった不調が起こりやすくなるのです。
さらに、ストレスや自律神経の乱れに関わる「肝(かん)」の働きが乱れると、生命エネルギーである「気」や体に栄養を運ぶ「血」の巡りも不安定に。漢方では、うるおい不足と巡りの悪さが重なって起こる症状を更年期のゆらぎとしてとらえ、体全体を整えるケアを大切にします。
更年期のほてりと冷えにおすすめ。漢方薬3選

更年期のほてりと冷えや更年期障害のさまざまな不調に対して、漢方療法が用いられる場合もあります。漢方薬を選ぶうえでは、「更年期だからこの薬」と一律に決めるのではなく、自分の体質(証:しょう)や、「ほてりと冷えのどちらが強く出ているか」に合わせて選ぶことが大切です。ここでは代表的な3つの漢方薬を紹介します。
1.加味逍遙散(かみしょうようさん)
「ほてりも冷えもあるけれど、とにかくイライラしやすい、急に涙が出る、眠れないなど『メンタルのゆらぎ』が主症状になっている場合」に第一選択となることが多い漢方薬です。
2.桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
「手足は冷えるのに、顔が赤くなりやすく、ガツンとした強いのぼせを感じる。さらに『肩こりや頭痛、微熱感など、血行不良のサイン』が主になっている場合」に向いています。
3.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
「ほてりよりも『圧倒的に冷えが主症状』で、夕方になると足がパンパンにむくむ、疲れやすい、顔色が青白いといった、エネルギー不足(虚証)が目立つ場合」に最適です。
更年期の悩みは相談もおすすめ
仕事に家事、育児と人生のなかでもとくに多忙な時期でもある更年期。そのため、体の変化に気づいても「病院にかかるまでではないかも?」と放置しがちです。
その一方で、働く女性の場合は仕事に支障が出てしまう場合も。
更年期の不調は「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼ばれ、日によって症状や強さがコロコロ変わるため、自分では更年期が原因だと気づきにくいという特徴があります。年齢を理由に見過ごさず、自分の「生活の質(QOL)」が落ちていると感じたら、早めに婦人科や更年期外来に相談しましょう。
セルフケアで様子を見てよいか、病院へ行くべきか迷ったときは、次の基準を参考にするのがおすすめです。以下の1つでも当てはまるものがあれば、受診が推奨されます。
1.症状が2週間以上続いている
2.市販薬やサプリを試したり、休養をとっても改善しない
3.ほてりとイライラ、めまいと不眠など、複数の症状が同時に出ている
4.不調のせいで「夜眠れない」「仕事の効率が落ちる」など、具体的な支障がある
5.「いつもと違う…」と直感的に感じるような、これまでにない強い不調がある
「これくらいで病院に行っていいのかな」と躊躇する必要はまったくありません。「心と体の定期メンテナンス」として、相談してみましょう。
体質別に選ぶ「ほてり冷え 」ケア
40代からのほてりと冷えは心身のゆらぎのサインです。漢方でうるおいと巡りを整えつつ、つらいときはガマンせず婦人科へ相談を。自分に合うケアで、次のステージを心地よく迎えましょう。
自分に合った漢方薬を選ぶのが難しいときは「あんしん漢方」というサービスを利用するのがおすすめです。オンラインで漢方薬に精通した薬剤師に相談でき、自宅にいながらお手頃価格で漢方薬を購入できます。
<この記事の監修者>

山形 ゆかり(やまがたゆかり) あんしん漢方薬剤師
薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。



