気がつくと「なんか疲れたな~」が口癖になっている、そんな"お疲れ女子"になっていませんか? たかが疲れ、されど疲れ。疲労を溜めこむと心や体に悪影響を及ぼすこともあるのです。成城松村クリニック院長・松村圭子先生に疲れの原因について教えていただきました。
Contents 目次
疲れやすさを感じるように…… 一体どうして?
なんだかすぐに疲れてしまう、そんな悩みを持ちながら、体力がないからかなと見過ごしていませんか? 体を激しく動かしたわけでもないのに、なんとなく疲れを感じてしまう原因とは?
「30代の女性の疲れの多くは、なんといっても自律神経の乱れによるもの。自律神経は交感神経と副交感神経からなり、体温や内臓の働き、血液循環など、大切な機能をコントロールしているので、そのリズムが崩れてしまうと疲れの原因となります。
また、自律神経のリズムを崩すもとになり、さらに直接体にダメージを与えるのが活性酸素です。
活性酸素は、体内の細菌やウイルスを退治するなど体にとって大切な役目もありますが、ストレスや不規則な生活などによって大量に発生し、疲労をつくり出してしまうのです。
疲労は軽いうちであればとりのぞくことは簡単ですが、ため込んでしまうとホルモンや免疫、脳のシステムにもダメージを与え、さまざまな不調を引き起こすことに」(松村先生)
活性酸素を発生させる3大原因
私たちはどんなことを原因として活性酸素を発生させてしまうのでしょう。
主な3つの原因をチェックしていきましょう。
<1>ストレス
ストレスによって、不安やイライラ、怒りを感じると血管がギュッと収縮。
その後、血流が再開して血液がどっと流れたときに活性酸素が大量に発生します。
精神的なストレスのほか、気候や騒音などでもストレスが発生。
<2>バランスの悪い食事
食品添加物や農薬などは活性酸素を大量に発生させるといわれます。
このため、ジャンクフードや加工食品などに偏った食事を続けていると、体内で活性酸素が大量に発生することに。
また、過食も活性酸素を発生させます。
<3>不規則な生活
夜更かしや睡眠不足といった不規則な生活は、活性酸素を発生させるうえ、自律神経のバランスをくずす原因にもなります。
また、有害物質が含まれているタバコは、活性酸素を大量に発生させるもと。
もう1つ注意したいのが紫外線。
太陽の下に長時間いると、それだけで疲れやすいもの。
これは、紫外線に当たるだけで体から大量に活性酸素が発生し、疲労の原因になるためです。
疲労予防のためにも、紫外線から体をガードしましょう。
次に、疲れの要因となる生活習慣6つをご紹介します。