最近、寝つきが悪い……。不眠症とまではいかないものの、睡眠に対してお悩みを抱えている人も多いはず。不眠の状態が続くと、生活の質が落ちるだけでなく、さまざまな問題が引き起こされます。そこで今回は、サントーシマ 香さんの著書『おやすみヨガ 音を聞きながら横になるだけ』から、心をリラックスさせ不眠をサポートしてくれる効果を持つヨガニードラについてご紹介します。
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心理的ストレスが不眠の原因に
不眠の原因には、不安や緊張からくるストレスや、生活リズムの乱れなどがあります。外的な要因であれば、自分で何とかできるものもありますが、ストレスからくる不眠を自分で解決するのは難しいもの。今回紹介するヨガニードラは、このような心理的ストレスによる不眠をサポートするメソッドです。
人は生きている限り、いろいろなできごとに直面し、何かしらのストレスを受けています。中にはよい刺激となるストレスもありますが、人間関係のトラブルや、失職といった悪いストレスが積み重なると、心身に悪影響を与えてしまいます。これを増幅させないためには、頭に浮かんでは心を乱す“雑念”をどうにかする必要があります。
例えば、「誰かにイヤなことを言われ、たびたび思い出してはイヤな気持ちになる」「仕事で失敗をして、また同じことが起こるのではと不安にかられる」といった経験はありませんか? これらの場合は、実際に起こったできごとよりも、そのあとに何度も湧き上がる負の感情の方が問題。考えても仕方のない、過去や未来からくる“雑念”をくり返すのではなく、自分の思考が整理できれば、ストレスとじょうずにつき合うことができるようになるのです。
眠りと覚醒の間で心をリラックスさせるヨガニードラ
ヨガニードラでは、ストレスとなる雑念を頭からはずし、今、この瞬間に集中してポジティブな種をまく練習をします。繰り返し行うことで、ストレスに振り回されないようになり、快眠体質に導くことができるのです。
ヨガニードラとは、サンスクリット語で「眠り」を意味し、別名「まどろみのヨガ」ともいわれる瞑想法の一種。あお向けになって目を閉じて行ううちに、「眠っているような感じだけれど、意識は目覚めている」という究極のリラックス状態になります。すると体と心の緊張がほぐれて、過去のトラウマや未来の不安に惑わされない、本来の自分になれるのです。
ほかの瞑想法とは違い、インストラクターが導く内容に集中しながら行うので、余計な思考を制御しやすくなり、初心者でも簡単にとり組めるのが特徴です。
続いては、ヨガニードラがもたらす効果についてお伝えします。