美や健康のプロであるドクターが、おうちでどんな食事をつくっているのか気になりませんか? 婦人科医の松村圭子先生(成城松村クリニック院長)がプライベートでつくっている「美人ごはん」を教えていただく連載がスタートします!
実は、松村先生、以前は自炊が全くできなかったそう。第1回は、忙しい女性が共感してしまう、意外なエピソードを語っていただきました。
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「忙しいから自炊できない」と思い込んでいた
こんにちは。婦人科医の松村圭子です。
美容や健康のためには、毎日自炊をしてヘルシーなごはんを食べる。それが理想ですよね。とはいえ……
「仕事が忙しくて時間がないから、なかなか自炊できない」
「疲れているから、お惣菜や外食で済ませる」
このような人が多いのではないでしょうか。
実は、私も同じでした。医師として忙しい毎日を送っていて、2年ほど前までは、自炊を全くしていなかったんです。お惣菜、コンビニのお弁当、外食の毎日でした。
メディアの取材を受けたときは、医師として健康になるための食事方法をお伝えしていたものの、自分のプライベートでは実践できていなかったんです。
それに、学生の頃から料理に苦手意識があって……。「自分がつくったものはまずい」なんて思い込んでいました。
そんな私でも、2年前から料理が大好きに! 毎日、自炊を楽しんでいて、お弁当もつくっているんですよ。この前は、「アクアパッツァ」のおもてなし料理をつくり、パンづくりにもハマッています。
自炊が全くできなかった私が、なぜ変わることができたのか? その理由をお伝えしますね。
ある日突然、体が悲鳴を上げて……
私の食生活が変わったきっかけは、2年前に、突然、肝臓をこわしてしまったことです。
その原因は不明だったのですが、きっと外食や出来合いの食事ばかりで肝臓に負担がかかり、体が悲鳴を上げていたのだと思います。質はともあれ、栄養学的にバランスがとれていればよいのだ、と自分の知識を過信していたのです。それからは、自分の体をいたわるために、自炊をはじめようと決意しました。
ところが、キッチンに立ってみたものの、オムライスのつくり方さえわからない……。「みりんって何?」と、調味料のことも知らない状態でした(笑)。
これではダメだと思って、調味料をそろえ、料理雑誌の定期購読をはじめて、料理家さんのレシピを読んだり、料理番組をチェックしたりしました。
料理好きになって、冷蔵庫の中身が変わった!
そうして料理家さんのレシピを読んでマネしてつくってみると、20分もあれば1食のおかずができたんです。料理って、もっと時間や手間がかかり、難しいイメージがあったけれど、「簡単で楽しい」ことに気づきました。
作り置きや冷凍保存など時短のワザを使えば、帰ってきてイチから下ごしらえする必要はありません。「忙しいから自炊できない」って思っていたけれど、それは言い分けでした。
わが家の冷蔵庫の中身が変わり、以前はお惣菜のパックばかりだったのが、作り置きおかずの保存容器が並んでいます。
体が元気に回復して肌もキレイになり、ライフスタイルまで健康に。料理することがストレス解消にもつながっています。
簡単&時短! 松村先生の1日の献立
では、作り置きおかずを活用した、わが家のある日の献立を紹介しますね。
今回は、沖縄に住む弟からたっぷりの野菜やもずくが送られてきたので、沖縄祭りです(笑)。
夜はお酒を飲むので、主食はとらないことも多いです。
《夕食》
・メインはゴーヤチャンプルー。
・紫のカリフラワー(これも沖縄産)を添えて
・島ニンジンはステーキに。
・葉にんにくはマイタケと合わせて胡麻和え(作り置き)、
・カボチャの煮物は塩と水のみで(作り置き)
《朝食》
・野菜とキノコのオムレツ(エリンギは細かく切ってレンジでチン、カットして冷凍しておいた野菜でオムレツを)
・洋風顆粒スープの素でもずくスープ
・パン
《昼食》
・昨夜のおかずを詰めてお弁当に
・安納芋をグリルで焼き芋に(この日はこちらが主食代わり)
忙しくて自炊ができず、料理に苦手意識があった私でも、変われました。だから、みなさんにも「できるよ!」と伝えていきたいのです。
次回からは、元気な体とキレイをつくる、私のおすすめレシピを紹介していきます。