薬膳というと、「難しそう」「変わった食材が必要」など、敷居が高いイメージを持っている人が多いかもしれません。そんな人のために、コンビニ食に“ちょい足し”でできる、簡単薬膳をご紹介。体調や目的に合わせて、コンビニ食を賢くチョイスする方法を伝授します。今回は「えびのチーズドリア」にちょい足しする食材です!
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毎日の食事がキレイのカギ!
コンビニご飯でもお家ご飯でも、すべては食材選びがポイント。目的に応じているかどうかが肝になっています。コンビニやスーパーで食材やお惣菜を選ぶときはもちろん、外食のときでも、食材の知識をちょっと持っていれば、自分の体調や目的に合わせて賢く選ぶことができます。
「薬膳は1食で劇的な変化を望めるような、特別なものではありません。ですが、毎日の食事を意識して選ぶことで、気づいたら“なんだか調子がいいな”と感じるようになります。1度きりの話ではなく、毎日欠かさない『習慣』であること。薬膳の強みはここにあります。気をつけたいことは、体にいいからといっても極端な食事はNG。バランスよく食べることが大切です」(齋藤先生)
冷え性が気になるときは…【えびのチーズドリア+粗びき黒こしょう or 乾燥バジル】
「えびは体を温めてくれる食材の定番。冷え性が気になる人におすすめです。チーズやクリーム系の乳製品は、潤いの食材です。えびのチーズドリアにちょい足しするなら、粗挽き黒こしょうまたは、乾燥バジルを。相乗効果で温め効果をアップしてくれますよ」(齋藤先生)
中医学では、辛味(しんみ)という食材の味が持っている働きがあります。黒こしょうもそのひとつ。黒こしょうや唐辛子などいわゆる辛いものだけではなく、しょうがやねぎなども含まれます。この辛味は、発散する力を持っていて、風邪菌やウイルスなど外的刺激を跳ね飛ばしてくれるイメージです。食べるとポカポカしたり汗ばんだりと、体の表面に効果を感じやすいです。そして、体を中から温めてくれます。バジルも同じく、体を温めてくれる作用があります。どちらかでも、両方かけてもOKです。バジルは、彩りと香りもプラスできるので食欲の増進やリラックス効果も期待できます。
<薬膳まめ知識>
中医学的に食材は、「温熱性・涼寒性・平性」の3つに分けられます。体を温めるか冷ますか、どちらでもないかというものです。辛味の食材やバジルは「温熱性」、逆に夏野菜や豆腐などは「涼寒性」、いも類などは「平性」に分類されます。選ぶときにちょっと意識するといいですね。
<冷え性におすすめ! コンビニドリンク>
・紅茶
・チャイ
紅茶は温め効果のあるお茶。チャイは、シナモンやしょうが、クローブやカルダモン、こしょうなどのスパイスが使われているので、体の中からポカポカに。
温熱性の食材を、じょうずにプラスしたり組み合わせたりして、体の中からポカポカを目指しましょう!
イラスト/伊藤ハムスター 文/高野瞳