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もったいない魚が絶品ケバブに!? 「低・未利用魚っておいしいの?」というギモンを編集部がレポート

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もったいない魚が絶品ケバブに!? 「低・未利用魚っておいしいの?」というギモンを編集部がレポート

私たちの海では、水揚げされてもサイズや知名度の理由で流通しない「低・未利用魚」が課題となっています。じつは、消費者の約8割が「食べてみたい」と思っているものの、調理法がわからず手が出せないのが実態です。そんななか、オイシックス・ラ・大地と東京海洋大学の非公認学生サークル「igoan(アイゴーン)」がタッグを組み、未利用魚を使った新商品を開発しました。海の未来を守る、新しい食の形をのぞいてみましょう!

監修 : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

「低・未利用魚」って知ってる? 約7割が認知不足も「食べてみたい」人が多数!

「低・未利用魚」という言葉、みなさんは耳にしたことがありますか? アンケート調査※によると、その内容までよく理解している人はわずか9%にとどまっています。約7割の人が「聞いたことがない」あるいは「内容はよくわからない」と回答しており、まだまだ馴染みの薄い言葉であるのが現状です。
しかし、興味深いことに「低・未利用魚を食べてみたいか」という問いには、「低・未利用魚を食べたことがない」と回答した205人のうち約8割近い人が前向きな意向を示しています。その理由としては「食品ロス削減につながる」「価格が手頃そう」「環境によさそう」といった声が上がっています。一方で、購入をためらう理由の多くは「調理方法がわからない」「下処理が面倒そう」という心理的なハードルでした。つまり、おいしく手軽に食べられる形であれば、多くの人が取り入れたいと考えているサステナブルな食材が低・未利用魚なのです。

※出典元:「オイシックス・ラ・大地 低・未利用魚に関する意識調査」
調査時期:2026年5月15日~2026年5月17日(インターネット調査)
調査属性:全国の10代~60代の男女667名

日本の海の資源がピンチ。約8割の魚種が「限界ギリギリ」の状態に?

写真左から、オイシックス・ラ・大地 OisixEC事業本部 赤堀太郎さん、igoan 前代表・城取秀斗さん、UMITO Partners 代表取締役 村上春二さん

なぜ今、低・未利用魚を活用する必要があるのでしょうか。海のサステナビリティを推進するUMITO Partnersの村上春二さんは、日本の水産資源の深刻な現状を指摘します。村上さんによると、沿岸漁業を中心に漁獲される日本沿岸の魚種の約8割が、「中位」「低位」の状態にあるのだそうです。
村上さんは、「特定の人気魚種ばかりを食べることは、海の生態系のバランスを崩すことにもつながる」と警鐘を鳴らしました。海は魚だけでなく珊瑚礁や海草など多様な生きものや植物たちが複雑に関わり合うことで成り立っており、人間もその一部です。これまで活用されてこなかった「低・未利用魚」を賢く食卓にとり入れ、「食べる魚の選択肢を広げる」こと自体が、海の多様性を守るための大切な一歩になるのです。
低・未利用魚とは、「食べられない魚」ではありません。村上さんは、これらは「サイズが不揃い」「知名度が低い」といった流通側の事情なども絡み合い、市場に出回りにくい魚になっていると教えてくれました。

商品化がむずかしかった「マルソウダガツオ」が絶品フィッシュケバブに変身!

そんな海の課題を”おいしく”解決しようと、オイシックス・ラ・大地と東京海洋大学の非公認学生サークル「igoan(アイゴーン)」が立ち上がりました。
igoanの前代表・城取秀斗さんは、「より多くの人に、長期的に魚の魅力を伝えたい」という想いから、今回の共同開発を提案したといいます。そんな彼らが注目したのは、小田原などで大量に水揚げされ、鰹節や魚粉などに活用されているものの、魚そのものを食用として活用する機会は少ない「マルソウダガツオ」です。オイシックス・ラ・大地の赤堀太郎さんは、「あえて知名度が低く、商品化がむずかしいマイナーな魚に挑戦しましょう」と、学生たちの本気度に対し高いハードルを掲げました。
実際の開発現場は困難の連続だったようで、城取さんたちは「脂が少なく焼くと硬くなりやすい」「独特の匂いがある」といったマルソウダガツオをおいしく食べられるようにするための課題に対し、20〜30種類もの調味料を試行錯誤したそうです。その努力の結果、スパイシーな風味でおいしく食べられる「お魚で楽しむ!フィッシュケバブサンドセット」が誕生しました。


発表会では、実際にこのフィッシュケバブサンドの試食をさせていただいたのですが、マルソウダガツオはお肉のようなしっかりとしたかみごたえがありながら、臭みはまったくなく、とてもおいしくいただけました! 低・未利用魚と聞いて、筆者がいちばん気になっていたのは味の部分。「おいしかったら市場に出回っているのでは?」なんてややひねくれた見方が少なからずあったのですが、発表会を通して、市場規格など流通の問題や、調理がむずかしいこと、知名度不足なども市場に出回らない原因になっていると知ったのは大きな気づきでした。世の中にはまだまだ知られざるおいしい魚がたくさん潜んでいることをこのマルソウダガツオが教えてくれたというわけです! そして、おいしい魚をおいしく食べられるように調理・加工などを施してくれる人がいることへの感謝もまた、忘れてはいけませんね。

城取さんは、「安全でおいしい商品を届けることのむずかしさを実感した」と語り、赤堀さんは「未来に向かって努力する学生たちの熱量に、自分たちも刺激を受けた」と振り返りました。
学生のみなさん、そしてオイシックス・ラ・大地の熱い想いが詰まった「お魚で楽しむ!フィッシュケバブサンドセット」は、6月4日(木)から販売中(※毎週商品が切り替わるため販売していない週もあります)。魚はわたしたちの体をつくるうえで大切なたんぱく源のひとつ。「おいしい!」という感動から、今よりほんの少しだけでも、海の未来に想いを馳せてみるのはいかがでしょうか。

文/FYTTE編集部

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