急に寒くなり一気に季節は冬の真ん中ですね。そして12月はいろんな行事がたくさんで気がつくとあっという間に年末年始になります。今回は旅専門家の小林憲市さんに年末年始に過ごす海外旅の魅力について教えていただきました。
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年末年始に過ごす海外旅のススメ
皆さん、こんにちは! 2019年は年号も令和に変わった思い出深い年でした。僕もさまざまな「旅」に関わる事業に触れ、とても満足できた1年で終えられそうです。ただ例年に比べ国内の「旅」に触れる機会が多かったです。これは僕の仕事が地方創生に関わる「SDGs事業推進※」にシフトしたからなんです。これからはもっと幅広い目線で国内外の現状に触れていけるはずです。そんな情報もFYTTE読者の皆さんにお伝えしていけたらと思っています。
※SDGs……Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。世界が抱える問題を解決し、持続可能な社会を作るために世界各国が合意した17のグローバル目標と169のターゲット(達成基準)からなる国連の開発目標。その多くの成果は民間企業に求められており、日本の多くの企業の指標となりつつある。
今年最後の記事は「年末年始を海外で過ごしませんか?」といったお話をしたいと思います。今からの計画はぎりぎりですが、日本とは雰囲気の違う海外の年越しはおすすめですよ!
年末年始の予定を探しているのであれば、まだ海外での年越しに間に合うかも知れません。世の中に出ているいわゆるパッケージツアーの空きは旅行会社の設定がありますので完売がほとんどです。しかし自由旅行で航空券+ホテルの検索であればいろんな組み合わせでまだ年末年始の日本脱出がかないます。
料金は割高、航空会社やホテルの条件はしぼられてしまいますが意外となんとかなります。海外での年越しはその国の文化が詰まっていてきっと素敵な思い出に出会えます。
僕が住んでいたスペイン、マドリッドでは年末のカウントダウンは特別な習慣がありました。22時ころ、マドリッドの中心にある「ソル広場」に地元住民も観光客も大集合します。バルセロナならカタルーニャ広場です。24時の年越しになると広場の大時計の鐘の音に合わせてぶどうを一粒ずつ口に放り込みます。鐘の音にあわせて12粒のぶどうを食べることができたら新しい年の12か月が幸せに過ごせると言う古くからの言い伝えがあるのです。
この様子はスペイン全土で生中継されていますのでソル広場に出向けなくとも自宅でテレビの鐘の音に合わせながらぶどうを12粒…。といった少し変わった年越しを当時は僕も必ずやっていました。素朴な慣習ではありますが、そんな古くからの伝統を老若男女が続けているのが素敵ですよね。スペインでは年越しを家族と過ごす人がほとんど、初日の出を拝んだり、お年玉や、おせち料理、お餅はありません。その国の慣習の中で過ごす年末年始はそれだけでグローバルな想いがしますね。
年越し旅に人気のハワイではワイキキで花火のカウントダウンが行われます。ニューヨークのタイムズスクエアやドバイ、シンガポールの花火も有名ですね。どこの国もそれぞれ特色あるイベントが予定され、多くの人々でにぎわいます。共通しているのは、1年の終わる10秒前に心をよせてひとつになるという瞬間から、幸せな新しい1年の迎え方がとて平和な動きに思えます。そんな場に身を置くだけで勇気がもらえるような、よい新しいスタートがきれそうな気がします。
日本でもたくさんの年越しイベントがありますが海外で迎える年越しは雰囲気が違いますよ。航空券は出発日と帰国日を工夫していろいろ調べてみて下さいね。航空券に強い旅行社に相談するのもおすすめです。
皆さんの2019年はどんな年でしたでしょうか?
僕の2019年はこの連載に出会え、ほんの少しでも皆さまに「旅」のよさを伝えていけて幸せでした。
2020年は東京オリンピックがあります。たくさんの海外の人々が日本を注目する貴重な年になりますね。そういった中、新しい年でも「旅の力」で皆さまの「心」を少しでも元気にして行けたらうれしいです。そのために来年も引き続きたくさんの新しい出来事や出会いに触れて行こうと思っています!
今年一年ありがとうごいました!
皆さんも素敵な2020年をお迎えください!
来年も宜しくお願いします!
ではまた!
*写真はイメージ・本人によるもの