もうすぐ4月。新生活もはじまり、落ち着いたタイミングでの引越しを考えているという人もいるのではないでしょうか。大きな出費が必要な引越し。少しでもお金を節約するためには、どうしたらいいのでしょうか。今回は引越しの初期費用やお得に引越すポイントについて、ファイナンシャルプランナーの横川楓先生にお話を伺いました。
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引越しの初期費用はどれくらいかかるのが普通?
引越しの際にまず必要なのは、敷金や礼金、仲介手数料、その他保険料など物件にかかる費用と、引越し自体の費用。物件にかかる費用は家賃や物件にもよって異なるので一概に言えないものの、基本的には敷金や礼金が家賃の1か月分以上かかること、単身の引越しの相場が4万円程度となると、少なく見積もっても20万円程は見ておかなければなりません。引越しをするためには、引越しのためにきちんとお金を用意しておく必要があります。
少しでも引越しに関する出費を減らしたい! 気をつけることは?
まずは時期に注意です。引越しは3月4月かもっともハイシーズン。この時期は家賃も高くなり、引越し会社の予約も取れず、費用も高くなります。急ぎの引越しでない限り、この時期は避けましょう。また、引越しの予約は早めにするほど安くなることもあるので、引越しが決まったらなるべくすぐに予約をしておくのがおすすめです。
また、退去の際の原状回復費用の負担については、貸主の負担となる部分と、借主の負担になる部分があり、一般的に原状回復については最初に支払った敷金から引かれ、残った金額については退去時に戻ってきます。自分で1度賃貸借契約書をきちんと確認し、仲介業者にもどうなるのかを聞いてみましょう。
そのほかに、お得に引越すための方法は?
女性のひとり暮らしで厄介なのが、家具や家電の運搬。大きなものだと粗大ゴミとして捨てる手間や、量が多いと引越しの料金自体も増えてしまうなんてことも。そこでおすすめなのが、家具や家電のサブスクサービス。「airRoom」や「subsclife」などでは、安いもので月500円から家具や家電を借りることができます。普通に買うと高いですが、レンタル品であれば模様替えも気軽に楽しむことができます。こういった家具や家電のサブスクは運搬と回収もしてくれるので、自分で重たい思いをすることもありません。節約という意味でも、ラクをするという意味でも新居に引越すタイミングで、いくつかの家具をサブスクにしてみてはいかがでしょうか。
また、「サマリーポケット」、「CARAETO」のような収納サービスを使い、収納を外に作るというのもおすすめ。これらもいちばん安いプランで月額250円から、段ボールひと箱分を預けることができます。季節ごとに着なくなる洋服やあまり使わない小物などを部屋に置かないようにし、収納スペースが少ない部屋を選ぶことで、その分がっつり家賃を削れるなんてことも。
このように引越し自体の費用だけでなく自分の持ちものや収納の仕方を見直すことで、さらに節約をできるかもしれません。
収入のうち毎月多くの割合を占める家に関する費用。引越しのときだけではなく、その後も継続的に節約できるよう、新しいサービスをとり入れて試行錯誤してみましょう!
イラスト/うつみ ちはる