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CATEGORY : フィットネス |ヨガ

「エラ張り」や「下ぶくれ」、顔の下半分のコンプレックスを解消する顔ヨガ

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顔ヨガインストラクター・小林かおる先生の写真

顔が角ばったベース型になってしまう「エラ張り」、おかめのように顔の下半分がぽってりしてしまう「下ぶくれ」。いずれも顔の下半分のコンプレックスですが、これらの特徴は、見た目の印象に大きく印象を与えています。ではどのような対策をしたらいいか、顔ヨガインストラクターの小林かおる先生に、効果的な顔ヨガを教えていただきました!

監修 : 小林 かおる

コアフェイストレーニング協会インストラクター。顔ヨガ協会インストラクター。ポスチャーウォーキングインストラクター。美しい姿勢と歩き方の講師として9000人以上を指導する中、自分を含め笑顔が苦手な人が多いことに気が付き、間々田佳子氏に師事。顔トレに目覚め、インストラクターとなる。顔トレのよさは自ら実証済みで、写真からも一目瞭然。「1回で変わる」「結果の出るレッスン」に定評がある
https://kaoru-studio.com/

Contents 目次

エラ張りは、日ごろのクセが原因

「エラは骨格の問題だと思われがちですが、日ごろのクセの影響が大きいですね」と小林先生。

「張っているエラの部分をさわってみてください。すぐに骨が当たらず、筋肉の盛り上がりを感じるのなら、日ごろのクセによってエラが張っている可能性があります」(小林先生)

エラの部分には、歯を噛みしめるときに使われる咬筋(こうきん)と呼ばれる筋肉があり、その筋肉を必要以上に使っていると、この部分がどんどん鍛えられてしまうそう。

「常に上下の歯をがっちりかみ合わせている人や、力を必要とするスポーツにがんばって取り組んでいる人、ストレスを抱えていたり、睡眠中に歯ぎしりをしている人は、無意識に歯を噛みしめて咬筋を使い過ぎている傾向があります。
また、口角をキュッと上げるのではなく、唇を横にグイっと引っ張って笑う人も無意識に咬筋を鍛えている可能性があるので要注意。咬筋が発達するとエラがどんどん外に張ってしまいます」(小林先生)

昔と比べて、顔がどんどん四角くなった人は、咬筋を使いすぎてしまっているかもしれませんよ!

エラ張りをやわらげる「あんグリグリ」

エラ周辺にある咬筋を使い過ぎているので、そこをほぐしていく顔ヨガをとり入れましょう。就寝中、無意識に行ってしまう歯ぎしりは、ストレスも原因にからんでいるため、改善はなかなか難しいそうですが、寝る前に「あんグリグリ」でほぐしてあげることで改善することもあるようです。

顔ヨガインストラクター・小林かおる先生の写真

1、あごに力を入れるとエラ張りの原因になるので、口を脱力させてポカーンと開けます。噛みしめたときに張る耳下のところに、グーにした手の第二関節の部分を当てます。

<このときの手>

「あんグリグリ」では、第二関節を使います。

顔ヨガインストラクター・小林かおる先生の写真

2、小さな円を描くようにマッサージ。やわらかくほぐれるまで10回くらいを目安に行いましょう。

下ぶくれに影響する、舌筋(ぜっきん)の衰え

エラ張りに対して、筋肉が弱い人に起こるのが、下ぶくれです。

「下ぶくれの原因として考えられるのが、舌筋(ぜっきん)の衰えですね。舌筋は、舌の筋肉のことですが、この筋肉も年齢と共に衰えてきます。会話や食事で常に使っている部分ではありますが、日ごろの生活で意識して動かさない部分なだけに衰えやすく、口の中で舌が落ちてしまうと(下あご側に下がった状態)、主にあごの下が重くたるんできます」と小林先生。

また、無表情な人も、下ぶくれになる傾向が。

「表情筋をあまり使っていない無表情な人は、下ぶくれになりやすいですね。日本語は母音が強く、あまり口を動かさなくても聞き取れてしまう言語のため、モゴモゴ話しても通じてしまいがちですが、やはり口まわりの筋肉を使わなければ衰えてきて、下ぶくれにつながると思います。
私がレッスンをしてきた経験からですが、口が常に開いている口呼吸の人や、姿勢が悪い人は、あごや体幹の筋肉が弱いためか、顔の肉が下がって、下ぶくれになっている人が多いですね」(小林先生)

シャープなフェイスラインにする「びっくりスマイル」

口角をしっかり上げて、ほおの筋肉である頬筋を鍛えることで、顔下半分のもたつきをすっきりさせます。「むくみを即効で解消!今すぐ顔やせしたいときの顔ヨガ」でも紹介した、「くちゃくちゃっぱっ」のあとに行うと、じょうずに顔が動かせますよ。

顔ヨガインストラクター・小林かおる先生の写真

1、目をぱっちり開けて、上の歯が8本見えるように、にっこり笑います。下唇を下の歯に少し巻き込むようにするのがコツ。口角を横に広げると咬筋を鍛えてしまうので注意して。

顔ヨガインストラクター・小林かおる先生の写真

2、ほおの筋肉を持ち上げて笑い、10秒キープ×2回。目を細めないように注意して。このとき、ほおが固いと口角がきちんと上がりません。その場合は手でサポートしてもOKです。

使い過ぎている筋肉をゆるめ、弱い筋肉は鍛えていく「顔ヨガ」

「顔ヨガとは、顔の筋肉のトレーニングとストレッチを組み込んだメソッド。顔中にある筋肉をぎゅっと縮めたり、伸ばしたりしますが、じつはあまり動かしていない部分があります。それがエラ張りと関係する咬筋、おでこ、眉、あごです。
これらの部分は大きく動く筋肉のため、日ごろから使い過ぎていて、ヘンなクセでシワや筋肉の張りを招いていることも。そのため顔ヨガではあまり使いません。一方で使えてない筋肉を動かすことで、思い通りのフェイスラインに導いていく効果があります」(小林先生)

笑顔ひとつとっても、頬筋などの本来動かすべき筋肉を使うためには、使い過ぎている咬筋をマッサージなどでニュートラルな状態に戻すことが必要です。
筋肉を使い過ぎているエラ張りの人も、筋肉が弱い下ぶくれの人も、顔ヨガで小顔を目指してくださいね!

撮影/布川航太 取材・文/平川 恵

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