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    ひき始めが肝心! ドクターに聞く「風邪かな…」と思ったときのセルフケア

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ベットで咳をしている女性

どんなに気をつけていても、風邪をひいてしまうこともありますよね。でも、風邪をひいてもすぐに元気になる人と、こじらせて長引かせたり、何度もくり返したりする人がいます。じつは、その違いのひとつが「ひき始めのセルフケア」。「風邪かな…」と思ったときのケアについて、患者さんから多く寄せられる質問をもとに、総合内科専門医でいりたに内科クリニック院長の入谷栄一先生にアドバイスをいただきました。

監修
入谷 栄一

薬、お風呂、食事…。風邪をこじらせないポイントをチェック!

横になっている女性と、机の上の薬とレモン

Q1. のどが痛くてだるい。風邪ぎみかなと思ったときは、まず何をすればいい?
A 体を温めてしっかり睡眠をとりましょう。
Dr.入谷:風邪のひき始めにムリをすると悪化するので、まずは安静が第一。この段階では医薬品に頼るよりも、葛湯(葛粉をお湯で溶かす)やしょうが湯などで体をなかから温めて、しっかり睡眠をとりましょう。カモミールを牛乳で煮出したミルクティーも、体が温まるのでオススメです。別のウイルスに二次感染してこじらせないよう、風邪をひいた後も、こまめな手洗い・うがいを続けましょう。

Q2. お風呂には入ってもいいの?
A 微熱ならシャワーで軽く汗を流す程度に。
Dr.入谷:湯船に長時浸かると、体力を消耗するだけでなく脱水も招くので、風邪をひいたときの長湯は厳禁です。37度台の微熱ならお風呂もOKですが、軽くシャワーで汗を流すくらいがよいでしょう。髪がぬれたままだと体を冷やしてしまうので、ドライヤーでしっかり乾かすこと。体が冷えないうちに布団に入りましょう。

Q3.仕事があるので、とりあえず市販薬を買いに。でも何を選べばいいかわからない…
A いちばんつらい症状に特化したものを選びましょう。

瓶からあふれている薬

Dr.入谷:風邪薬はウイルスを退治するものではなく、症状を抑えて体力の消耗を防ぎ、回復を助けるためのものです。市販の風邪薬には諸症状に効く成分が少しずつ入っているので、のどの痛みや鼻水など、いちばんつらい症状に特化した市販薬を選ぶとよいでしょう。ただし2日使用しても改善されない場合は、医療機関を早めに受診することをオススメしています。

Q4.熱が出たら、すぐに解熱剤を飲んだほうがいい?
A 微熱ならムリに解熱する必要ナシ。
Dr.入谷:風邪をひくと体温が上がるのは、体を守る「免疫」の働きを活性化させるため。いわば発熱は、免疫がウイルスと戦っている証拠です。37度台の微熱ならムリに薬で解熱せず、免疫をサポートするために体を温めて、安静にするのが一番です。

Q5.風邪によく効く注射をしてもらいたいのですが…
A 風邪の特効薬はナイ。まずは水分補給をして安静に。
Dr.入谷:現在、風邪ウイルスを退治する薬はひとつもありません。風邪の原因ウイルスは200種類以上といわれ、症状も多彩、さらに感染したウイルスの特定も困難なため、患者さんには「風邪に効く特効薬」が開発できたらノーベル賞ものですよと説明しています。点滴の成分もじつはスポーツドリンクとほぼ同じ。点滴で血管を傷つけるよりも、自分の口から水分補給をしたほうが体にやさしいといえます。

Q6.食欲がなくても、栄養をつけたほうがいいですよね?
A ムリして食べるのは体力消耗になるので、オススメしません。
Dr.入谷:食欲がないときに無理して食事をとるのは絶対にNG。消化するために血液が胃腸に集中して、かえって体力を消耗させます。体が欲していないなら、ムリして食べなくて大丈夫。水分だけは十分に補給して、食欲が出てきたらおかゆやスープなどの、胃腸に負担のかからない消化のよいものをとりましょう。

Q7 39度の急な発熱!夜間でも病院に行くべき?
A インフルエンザの可能性があるので安静にして、翌朝医療機関へ。

熱を測っている女性

Dr.入谷:39度の急な発熱や強い全身症状が現れた場合、インフルエンザが疑われます。症状のつらさと不安からすぐに受診したくなりますが、インフルエンザ発症後6時間は検査をしても判定がつかないことがほとんど。夜間に発症した場合も、様子を見られそうであれば、慌てずに翌朝受診しましょう。それまではしっかり水分補給をして、安静にしてください。

取材・文/井上幸恵

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入谷 栄一

入谷 栄一

医療法人社団勝榮会 いりたに内科クリニック 理事長・院長
NPO法人日本メディカルハーブ協会理事、総合内科専門医、呼吸器専門医、アレルギー専門医、インフェクションコントロールドクター、産業医。長年、大学病院でがんの臨床研究に携わり、がん患者の約6割がサプリメントなどの補完医療を行っている事実に直面。自身もぜんそく・アレルギーで苦しみ、現代医療に補完医療をとり入れ、人生が大きく変貌した経験をもつ。そんななか「ハーブを使った自然療法」を通した手法が評価され、日本初のハーブ専門外来を開設した実績をもつ。現在は地域医療や在宅診療にも力を入れている。著書に『病気が消える習慣』、『キレイをつくるハーブ習慣』(経済界)がある。

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