今、昔ながらの固形石けんが再人気となっています。コスパがよく、洗顔用としても魅力たっぷりの固形石けん。今回はコスメコンシェルジュの牧内夕子さんが、固形石けんを使ってしっかり泡立てる方法と最後まで長持ちさせるコツについて解説します!
Contents 目次
石けん洗顔のポイントは「泡立て」
肌にやさしく洗顔するために必要なのは、たっぷりの泡です。固形石けんは泡が立ちにくい、と感じる人が多いかもしれませんが、手のひらでじっくり泡立てればきめ細かくクリーミィな泡を作ることができます。
手のひらの中でだんだんときめ細かい泡に仕上がっていくのは、達成感があって私は大好きな作業なのですが、手早く泡立てをしたいときは、泡立てネットを使うこともあります。
泡立てネットを使えばあっという間にたっぷりと泡立てることができるので、その日の予定や好みに応じて、泡立て方法を選んでみてくださいね!
固形石けんでたっぷりの泡を立てる方法
手で泡立てる場合
1.石けんをぬらす
手にハンドクリームなどの油分がついていたりすると、泡立てがしにくくなるので、その場合は先に手を洗います。
石けんもぬるま湯で全体をさっとぬらしておきましょう。
2.手のひらの中で石けんをコロコロ転がす
手のひらの中で、石けんをコロコロと数回転がすようしながら、手のひら全体に石けんをつけます。
ブクブクとした大きめの泡が手のひら全体についている状態から泡立てをスタートすると、失敗しにくくなりますよ。
3.少しずつお湯を足しながら泡立てる
片方の手のひらをくぼませ、そのくぼみの中で手についた石けんの泡をかき混ぜるようにして泡立てます。
途中で少なめの量のぬるま湯を足し、泡がブクブクっと立ったら手早くかき混ぜる、というステップを何度かくり返しましょう。
しっかりと空気をかき混ぜるようにして、大きな気泡をつぶしていきます。するとだんだんと気泡が小さく細かくなっていき、弾力のあるクリーミィな泡に仕上がります。
泡が片手にこんもりとレモン1個分くらいでき上がったら完成です!
【泡立ちがよくないときは「追い石けん」で調節しよう!】
石けんによっては、泡がなかなか立たず、シャバシャバと水っぽくなってしまうこともあると思います。手にとった石けんが少なかったり、ぬるま湯の量が多すぎたりすると、泡立ちにくくなってしまうのです。
そのときは、もう一度石けんを手のひらで転がして、石けんの量を追加してみてください。泡立ちが復活して、しっかりと泡を作れるようになるはずです。
泡立てネットで泡立てる場合
1.石けんと泡立てネットをぬらす
石けんと泡立てネットをぬるま湯でぬらします。泡立てネットはぬらしたあとに、さっと振って水を軽く切っておきます。
2.泡立てネットに石けんを軽くこすりつける
泡立てネットで石けんを包み込み、軽くこするようにしてネットに石けんをつけます。このとき、石けんを削るほど強くこすらないようにしましょう。石けんの量が多くなってしまい、洗浄力が強くなりすぎてしまいます。
3.泡立てネットの両端を持って泡立てる
両手で泡立てネットの両端を握り、両手を回すようにしてネットをこすり合わせます。ブクブクとした泡が立ってきたら、さらに泡をもみこむようにすると、きめ細かい泡になってきます。
4.泡立てネットから泡をしぼり取る
十分な泡量になったら、ネットをしぼるようにして泡を手にとります。
【泡の弾力が足りないときは手のひらでかき混ぜてみて!】
泡立てネットの泡は、ボリュームは多いものの、気泡が大きく弾力に欠ける場合があります。
そこでおすすめしたいのが、泡立てネットでたっぷりの泡を作ったあとに、さらに手のひらで泡立てて、きめ細かいクリーミィな泡に仕上げる方法です!
泡立てネットからしぼり取った泡を、手のひらのくぼみの中にのせ、反対の指先でかき混ぜます。気泡を巻き込むようにしてかき混ぜると、だんだんきめ細かい泡になっていきますよ。
泡立てネットを使った場合も、このひと手間で、クッションのような弾力泡に仕上げることができます。
以前の記事「コスメコンシェルジュ実演! アイテムなしで洗顔クリームをモコモコ泡にする方法」で、肌にやさしい洗顔のための大切なポイントについて、くわしく説明しています。あわせてご覧くださいね!
固形石けんを長持ちさせるポイント
固形石けんはとても水に溶けやすいので、使うとき以外はぬらさないのが基本です。保管方法に気をつけて、長持ちさせるコツをご紹介しましょう。
1.使用後は必ず水を切る
石けんはぬれた状態だと溶けくずれやすくなります。洗顔が終わったらしっかりと石けんについた水や泡を切っておきましょう。
石けんを長持ちさせるなら、キッチンペーパーなどでさっと水分を拭いて、乾燥した状態で保管するのがおすすめです。
2.水のたまらない石けんトレーを使用する
石けんトレーに水がたまっていると、石けんがやわらかくなったり、ぬめりが発生したりしやすくなります。また、石けんトレー自体にカビが生えてしまうなど、清潔に保つことができなくなってしまいます。
ぬれた石けんを置いても水が切れるタイプの石けんトレーを使用し、石けんトレーも定期的に洗いましょう。
3.蛇口やシャワーの水がかかりにくい場所に置く
石けんを洗面台やお風呂場に保管する場合には、蛇口やシャワーの水がかかりにくい場所に置きましょう。蛇口やシャワーの位置よりも高い場所に保管するのがおすすめです。
固形石けんは、商品によっても泡立ちのよさや泡質が変わってきます。お好みの泡が作れる固形石けんを探すことも、楽しみのひとつです。ぜひ、石けん洗顔を試してみてくださいね。