美容に関するテクニックから、ときには人生について、全方向に経験豊かなアラフィフがズバズバ斬りつつも、親身にじっくりお答えする美容研究家・岡江美希さんの「お悩み相談室」。今回は、休日や在宅ワークの日のスキンケアについてレクチャーしていきます!
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【お悩み】外出しなくても朝はUVケアをしたほうがいい?
「おうち時間」なんて言葉も広まり、スキンケア事情にも変化が生まれているようですね。「マスクでの肌荒れを防ぐ方法」なんかはその代表格でしょうか。私のもとには、マスクをつけるから、家で過ごすだけだから「UVケアはしなくていいですか?」という質問が届き始めています。
【岡江アドバイス】
そのお答えは、外出してもしなくても、UVは使うべき! です。
そしてさらに、ファンデーションまで塗ったほうが、本当は肌にいいんですよね。もし「外出の予定がまったくないので素顔ですごしたい」というならば、朝洗顔してスキンケアをしたら、午後2時くらいにもう一度フルセットお手入れして、さらに夜寝る前にももう一度やるべきだと思うんです。
ね、大変でしょう(笑)? それはどうしてか?
それは、肌が乾燥するからなんです。「週末はすっぴんですごしたい」という人、月曜日、化粧ノリが悪いと思ったことがありませんか?
UVクリームもファンデーションもパウダーも、塗ってからしばらくたつと、皮脂とだんだん混ざりあい乳化していきます。それが皮膜となり、肌の乾燥を防いでくれるんです。乾燥の問題だけでなく、日差しは室内でも窓などから入ってきますから、紫外線から肌を守るため、UV効果のある下地や美容液、乳液を使いたいですね。最近のUV剤って、本当にテクスチャーが向上して、心地よく使えるようになりました。昔のSFP値が高いアウトドア用の日焼け止めといえば、顔は真っ白になるしゴワゴワするし…それはもう大変だったものよ! でも今はSPF最大値である50+のものだって、軽くてみずみずしい使用感のものが、ドラッグストアとかで気軽に手に入るんです。これを使わない手はありません。
※SPF=サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略。主にUV-B(紫外線B波)の防止効果を表す数値。
私の場合は自宅で過ごす日なら、スキンケアのあと、透明なUV剤を塗った上に、メイク下地として色つきのUV剤を塗り、その上から軽くパウダーをはたいています。もちろん、夜のお風呂タイムでクレンジングはしっかりと! その結果は…私の肌を見ていただければ、ご納得いただけるかしら(笑)?
美肌をつくりたいなら急がば回れ。あとから肌トラブルで悩まずにすむよう、家の中でもUVケアと、ファンデーション、パウダーなどをしっかり使いましょう。
取材・文/木下 頼子