メイクのなかでも、特別な存在感を出してくれるのが“アイライン”。アイラインを引くだけで、目もとの横幅が広がり、目力が一気にアップしますし、ほかのアイメイクをしなくても、アイラインひとつで簡単にメイク顔は作れるので、技術を磨くに越したことはありません。今回は、アイラインを引くことに日々苦戦しているみなさんへ、簡単かつキレイに描けるアイラインの引き方を木土さやさんに教えていただきます。
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初心者さんはペンシルタイプを
まずは、初心者の人でも簡単&キレイが叶えやすい道具選びが欠かせません。アイライナーを入れるためのツールには、主にペンシルアイライナーと、リキッドアイライナーがあります。どちらが初心者に使いやすいかというと、ペンシルアイライナー。
「ペンシル=固くて描きにくい」というのは、今や昔の話。クリーミーな質感のペンシルが続々と登場しているため、昔に比べると随分と描きやすくなっています。
また、ブラックはもちろん、ブラウンやピンクブラウン、オレンジにネイビーなど、抜け感を演出してくれる色みもそろっているため、技術がなくても雰囲気美人を作りやすいんです。
今回使用するのは「サナ ニューボーン クリーミーアイペンシル」。
とろけるような質感がとっても描きやすく、1.5mmという極細芯なので、黒目の上の追加の“追いライン”はもちろんのこと、目尻のハネラインまで自由自在に描けます。また、ペンシルの反対側にはチップがついているので、アイラインを引いたあと30秒以内になじませれば、簡単に手が込んだような“ぼかしライン”が作れます。
色は「EX 03カシスブラウン」を使います。
カシスブラウンという名前の通り、ワインレッドのような深みのある色みは、これから秋に向けておすすめのカラー。目もとに新鮮な抜け感を与え、いつものメイクを今っぽくアップデートしてくれます。
カラーアイライナーは、アイライナーに慣れていない人の場合、お店で手に取ることさえなかなかしないかもしれませんね。ですが、ブラックのようなはっきりした色よりも自然に目もとに溶け込む色もあるので、食わず嫌いはもったいないんです。
とくにこの色はとても使いやすいですから、ぜひ使ってみてくださいね。
簡単に描けるポイント!
<ポイント1>あごを上げて描く
あごを上げるようにすると、アイラインが引きやすくなるので、あごを上げることを意識した姿勢をとりましょう。
ペンシルを当てるのは、まつ毛の生えぎわ。最初に描くのは、目尻側のみ。
目尻のきわから外側へ向かって、スッと自然にのびるようにアイラインを引きます。引いたラインが短くてもそれでOK! むしろがんばって引きすぎないことがポイントです。
<ポイント2>目尻から目頭方向へ
アイライナーペンシルを横に少しずつ動かしながら、目尻から目頭方向へ向かって、終点は黒目の中央まで。なだらかなカーブになるイメージで、アイラインを引きます。
ここで一気に引こうとしないことがポイントです。
とくに黒目の上にくると、眼球のカーブによってアイラインが引きづらく、目尻や目頭に比べてラインが細くなりがちです。ここがいわば難しい山場。
目を開けて、ラインの太さを確認しましょう。足りないようなら、黒目の上だけ再度ラインを重ねるようにして描くと、バランスよく仕上がります。
<ポイント3>目頭から目尻方向へ
黒目の中央まできたら、今度は逆側である目頭から目尻方向へ向かって、同じように黒目の中央までラインをつなげるように引いていきます。
最後に、まつ毛のすき間がきちんと埋められているかを確認し、すき間があれば再度ペンシルを描き足します。
<ポイント4>下側は黒目の外ふちまで
下側にアイラインを適切に引くことで、自然な印象に。ポイントは引く場所。目尻から黒目の外ふちまでです。
まつ毛の生えぎわにペンシルを当てて描いたら、最後にチップの先端を使ってぼかして完成です。
アイラインをじょうずに引くためには日々の練習も必要。ぜひ毎日やってみてくださいね。
取材・文/高田空人衣