「皮脂が多いからテカる」そう思って皮脂ケアに力を入れてきた人も多いはず。でも試験データによると、テカリの見え方には皮脂量だけでなく「キメの乱れ」が大きく影響していることがわかっています。皮脂を取り除くだけではテカリは解決しません。今回は夕方のテカリの原因と、正しい対策法を株式会社サティス製薬の研究試験データをもとにご紹介します。
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夕方になると顔がテカるのはなぜ? そもそも、なぜ日中に皮脂は増えるの?

デスクワークをしているだけでも、お昼あたりからテカリが気になるのはなぜでしょうか。
「皮脂の分泌速度には『サーカディアン・リズム(日内変動)』があることが分かっており、ある研究では、約95%の人が朝8時~夕方6時の日中の時間帯に分泌のピークを迎えるといわれています。
また、朝の洗顔などで一度リセットされた肌表面の皮脂は、個人差はありますが、およそ2~3時間かけて元の量へと回復すると言われています。
そのため、午前中はまだ皮脂が回復途中の段階で、お昼に近づくにつれて皮脂量がもとに戻り、さらに日中の活発な分泌が重なることで、お昼ごろから肌表面にたまる皮脂の量がピークに達します。これが、お昼ごろからテカリが目立ち始める原因だと考えられます。
また、気温(体温)・活動量・紫外線の影響などによっても皮脂の分泌量は変化するため、日や季節によってもテカリの感じ方が変わると考えられます」(サティス製薬 研究担当)
とくにTゾーンや小鼻がテカるのはなぜでしょうか。
「Tゾーン(額・鼻・あご)は、図Aが示すとおり、そもそも皮脂腺が多く集中している部位です。Tゾーンがテカりやすいのは、皮ふの構造上『自然なこと』なんです」
テカリの正体は「皮脂量×キメの粗さ」だった

ここで注目してほしいのが、図1のサティス製薬の実験データです。同じ量の皮脂モデルでも、「キメが細かい肌」と「キメが粗い肌」ではテカリの見え方がまったく異なることが判明しています。
肌の表面には細かい凹凸(キメ)があります。キメが乱れていると光がまとまった方向に反射しやすくなり、キメの凹部からあふれてしまった皮脂が凸部で光の反射を強く強調してしまうことで、テカリが目立ちやすくなると考えられます。つまり、テカリの見え方は皮脂の量だけでなく、キメの粗さも関わっていることがわかります。
では、どんな対策を行えばいいのでしょうか。
続いて、テカリのケアについてご紹介します。
テカリ対策は「保湿」がカギ。洗顔やあぶらとり紙だけでは不十分

「テカリが気になると、ついつい洗顔を増やしたり、あぶらとり紙で頻繁に皮脂をとったりしがちです。ですが、皮脂を取り除くだけではキメは整いません。むしろ必要な皮脂まで取り除いてしまうことで乾燥が進み、キメが乱れてしまう可能性もあります。
キメの乱れは、角層細胞の水分不足が大きな要因のひとつです。まずは水分を補給し、油分でフタをしたり、肌のバリア機能を整えたりして、補給した水分を逃がしにくくすることが大切です。テカリやすい肌でも、キメを整える『保湿』はとても重要なテカリ対策です」
どんな保湿成分を選べばいいの?
バリア機能を支える保湿剤を選ぶ際は、角層の脂質ラメラを補う成分と、うるおいを保つ成分の組み合わせが重要だと言います。
セラミド:角層の細胞間脂質(ラメラ)を補い、バリア機能をサポートする
ヒアルロン酸・グリセリン:角層に水分を抱えこみ、うるおいをキープする
ナイアシンアミド:皮脂分泌を抑えながら、バリア機能もサポートする成分として注目
テカリやすい人でも、軽すぎず重すぎない保湿を毎日続けることが、キメを整えてテカリを根本から改善するカギになります。
保湿の「量と頻度」のポイント
朝の保湿:つけた直後にしっとりしても5~10分後に表面がべたつかず、つっぱり感がなければちょうどよい。軽すぎず重すぎない量が目安。べたつくなら量を減らしてみましょう。
夜の保湿:朝より少ししっかりめでOK。ただし翌朝にテカりすぎる・毛穴まわりが重いなら塗りすぎです。翌朝の状態をチェックしながら量を調整するのがコツ。
部位別のコツ:Tゾーン(額・鼻・あご)は軽め。ほおはややしっかりめに。部位で使う量を変えることで乾燥もテカリも防ぎやすい。
テカリを防ぐ! 今日からできるケアのコツ

【朝のケア】
・洗顔後は時間を置かずに化粧水・乳液で保湿する
・Tゾーンは少なめ、ほおはしっかりめに塗り分ける
・皮脂吸着成分入りの化粧下地をプラスするとテカリを防ぎやすい
【日中のケア】
・あぶらとり紙の使いすぎなど皮脂を取り除くだけのケアはNG。必要以上に皮脂をとり乾燥→キメの乱れに
・ミストタイプの化粧水で水分を補給するのも効果的
・皮脂崩れが気になる場合は、フェイスパウダーで軽くおさえるのがおすすめ
【夜のケア】
・夜はややていねいな保湿で、日中に失った水分・バリア機能を整える
・翌朝の状態をチェックして、テカリすぎたら量を減らす調整をする
テカリが気になる人こそ、「しっかり保湿」をとり入れてみてください。キメが整うことで、皮脂ケアの効果もぐっと高まります。
【参考/監修】株式会社サティス製薬調べ
文/FYTTE編集部



