このコラムにて、ぬか床を始めたとお伝えしたのが約３か月前。FYTTEでもお世話になっている管理栄養士の大越先生のお料理教室で習ったことをきっかけにスタートしました。日々ぬか床を混ぜるというのは、なかなか大変なもので、本当にスコンと忘れてしまうときもあれば、遅く帰宅して「今日やるのしんどいな～」と思うこともありました。でも「ぬか床は生き物である」ことから、放っておくと死んでしまうという恐怖感があり、ほとんどサボることなくここまでやってきました。ただ、ほんの１日うっかり混ぜ忘れたとしても、それは絶望するようなことはなく、まったくもってなんとかなるものだ、ということもこの３か月で学んだので、最近はそこまで自分にプレッシャーをかけずに続けることができているような気がします。

ぬかの味もどんどんなじんできているような気がして、最初の頃漬けていたきゅうりの味と、最近漬けたきゅうりの味はまったく別もの。各段においしくなってきています。だいたいはきゅうり、大根、にんじん、なす、白菜などの野菜が定番ですが、お正月には、大根と金時にんじんを漬けておき、紅白ぬか漬けをおせちと一緒に楽しんだりもしました。だんだんとアレンジものにも手を出すようになってきています。そんな矢先、テレビで「お正月に余ったかまぼこを漬けてもいい」という話を聞いてびっくり。さらにはアボカドなどもおすすめ、とのことで、まだ一度も試したことがなかったので早速チャレンジ！

さてお味のほうはというと……お、おいしい！　かまぼこは魚っぽさがちょっと薄れて、ぬかの発酵がいい感じに加わって、味に深みが出ます。これがまたごはんがすすむ味なのです。アボカドはねっとり＆しっとり感がより進んで、お酒のお供にぴったり。チーズとか、沖縄の豆腐ようと一緒にお酒を楽しんでいるような感覚です。また意外かもしれませんが、ごはんにも合います。これは新たな発見でした。これまであまり変わったものは漬けてこなかったのですが、よく「なんでも漬けられるよ」というアドバイスを聞きますが、まさにその通りで、今回のかまぼこ＆アボカドもかなりヒットでした。余り物の片付けにもいいですし、一石二鳥ですね。ぬか漬けがあるとそれだけでごはんが食べられてしまうので、おみそ汁の具材でしっかりたんぱく質がとれれば、１食の栄養バランスも悪くなく、食事の準備も簡単です。さらに、これだけは変わらないと思うのが、とにかく腸活にいい！ということ。ときどき食べるのではなく、日々コンスタントにぬか漬けを食べていると、とっても調子がいいんです、これだけは食べないときと食べたときの差を自分でも実感しているので、自信を持ってお伝えできます。このためだけでも、ぬか床は続けていきたいと思ってしまいます。

基本的には冷蔵庫の野菜室に保管しているのですが、冬場はぬかをかき混ぜるときは、手が冷たくつらいときもあります。でも、空気を入れながら混ぜる作業は短い時間でも無心になれて、とてもいい時間です。もっともっとおいしいぬか床に成長できるように、これからも日々愛情を注いでいきたいと思います。また新たなおいしい発見があったときはご報告しますね。ぜひ年始に何か始めたい、という人や、年末年始以降、腸の調子がイマイチなんていう人は、腸活目的でぬか床生活を始めてみてもいいかもしれません。

（編集長ホボ）

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