料理家だからこそ、工夫しながらの食事制限が楽しかった

月曜断食とは、簡単に言うと、月曜日は水のみで過ごす「不食日」。加えて、火曜～金曜は体にいいものを食べる「良食日」、土日は好きなものを食べてよい「美食日」と設定して食事制限していく方法です。週のはじめの月曜日に断食をすることで、その週のパフォーマンスを上げ、平日は自分の体にとってベストな食事をとり、週末は家族や友人とともに食事を楽しみ、月曜日は食べ過ぎた体をリセットする。このサイクルを繰り返すことで、食べる楽しみを享受しながら、快適な体を維持できるといいます。

むっちんさんは、土日の美食日を設けずに、良食日で過ごせてしまったといいます。なんてストイックなの！と思いますが「良食日で食べられるものを工夫することが、料理家としての仕事にも結びついて、むしろ楽しみながらレシピを開発していた」のだそうです。月曜断食をともに応援し合うSNS上の「月曜断食メイツさん」たちからも、むっちんさんのレシピは好評で、「マンネリ化していたメニューにバリエーションができてうれしい」「ダイエット中の自分だけでなく、家族にも喜んでもらえるレシピなのがよかった」など、たくさんの感謝の声が寄せられたといいます。

そんななかで、むっちんさんが特に「これは使えた！」と太鼓判を押してくれた食材が「厚揚げ」です。植物性のたんぱく質がとれることはもちろん、素材じたいにボリュームがあるので、食べ応えもあり、満足感も高くなります。一般人の私たちからすると、調理法や味つけが単調になりがちで、食卓への登場頻度もあまり高くないイメージですが、むっちんさんの手にかかると、「これも厚揚げ料理なの！？」と驚くようなレシピが次々と生まれるから驚きです。「厚揚げは、ダイエット食材としてはもちろん、比較的安価でありながら、ボリュームが出ること、どんな食材とも相性がよく、シンプルなので味つけがしやすいなど、いいことがいっぱい！　ぜひもっとみなさんに活用してほしい超おすすめ食材です」（むっちんさん）
では、早速、むっちんおすすめの厚揚げレシピをご紹介していきましょう！

「お好み厚揚げ」

お好み焼きを焼く手間を省きつつ、お好み焼き気分を味わえるお好み厚揚げ。間に挟んだチーズでコクがアップし、子どもも喜ぶひと品です。糖質をおさえたい方は糖質カットのお好み焼きソースを使うなど工夫してみてくださいね。

●材料（3人分）
絹厚揚げ　１袋(約150g)
とろけるスライスチーズ　４枚
お好みソース、マヨネーズ　各適量
天かす、紅しょうが、青のり、かつお節　各適量

●作り方
（１）絹厚揚げの厚みを半分に切り、とろけるスライスチーズを2枚重ねて挟む。この段階で食べやすい大きさに切っておく。
（２）ラップをせず600wのレンジに1分ほどかけ、厚揚げを温めてチーズを溶かす。
（３）お好みソースをかけてトースター（またはグリル）で香ばしく焼く。
（４）マヨネーズをかけ、天かす、紅しょうが、青のり、かつお節をトッピングして完成。

「油淋厚揚げ」

名前の通り、油淋鶏の厚揚げバージョンです。カリッと焼いた厚揚げに、ねぎたっぷりのたれをかけたさっぱり味の副菜。焼いてたれをかけるだけなので手軽で、おつまみにもぴったりです。よりカロリーを抑えたい場合は、油抜きをした厚揚げをグリルで焼くだけでも◎

●材料（２人分）
厚揚げ　１枚(約250g)
A
下味用【しょうゆ、酒】小さじ１
塩こしょう　少々
片栗粉　適量
B
長ねぎ　１本分((白い部分、約70～80g))
しょうが　10g(皮をむいてみじん切り)
しょうゆ、酢　各大さじ２
砂糖　大さじ１
食べるラー油　小さじ２
大葉　５枚(せん切り)

●作り方
（１）厚揚げは表面の水分をペーパーでふき取る。長ねぎとしょうがはみじん切り、大葉はせん切りにする。
（２）Aを混ぜ、厚揚げを漬けて、ラップをかけてそのまま10分ほど味をなじませる。
（３）Bをよく混ぜてたれを作る。
（４）厚揚げの水分をペーパーで軽く押さえ、片栗粉をまぶしつける。フライパンに多めの油（大さじ2程度）を入れ、表面がパリッとするまで両面焼く。
（５）大きな面以外の側面も返して焼く。ここでしっかり表面を焼くのがおいしさのポイントです。
（６）焼いた厚揚げを1.5cm幅にカットし、皿に並べる。（角がカリカリで切りにくいので、よく切れる包丁で角以外に切れ目を入れてから切ると、きれいに切れます）
（７）たれをたっぷりとかけ、刻んだ大葉をのせて完成。

その他にも、「こんな厚揚げレシピってあるんだ！」という驚きのレシピがたくさん！　くわしいレシピはむっちんさんの新刊『むっちんさんの極上だれでパパッとごはん』（ワン・パブリッシング刊）に掲載されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね！

「厚揚げのみそチーズ焼き」
旨みのある発酵食品同士のみそとチーズを組み合わせることでマンネリになりがちな厚揚げが立派なおかずに。夕食を控えめにしたいときはこれ1品でも充分お腹がいっぱいになり、物足りなさを感じないのがおすすめです。

「厚揚げナポリタン」
パスタを食べる罪悪感を減らしつつも、ケチャップ味でしっかり満足できるひと品です。
ナポリタンソースは作り置き冷凍できるので、ササッと炒め合わせればお弁当のひと品にも。子どもも喜ぶ味付けです。

「肉巻き厚揚げの生姜焼き」
厚揚げのマンネリで悩んだら、肉を巻いて解決！
少量ながら肉の旨みがプラスされるだけで、満足度が格上げされます。

『むっちんさんの極上だれでパパッとごはん』（ワン・パブリッシング刊）

さらに、お知らせです！
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