じつはすごい！ 糀甘酒が持つパワーとは

糀甘酒と聞いても、「どんな効果があるのかイマイチわからない…」「健康によさそうだけど具体的にはよく知らない」というように、健康飲料として認識していても、その効果や効能まではよくわからないという人も少なくないのではないでしょうか。ここからは、糀甘酒が持つ驚きのパワーについてご紹介します。

＜１.免役力向上＞
糀甘酒には350種類以上の栄養成分が含まれており、それらが免疫力の急上昇を支えています。また、栄養成分は砂糖と比べると60倍にもなります。免疫を上げるために大切なこととして、体力をつけること、腸内環境を改善することがあげられますが、糀甘酒にはどちらの効果もあると言われています。

＜２.疲労回復＞
糀甘酒は、こうじが発酵する際に生まれるブドウ糖が甘みのもとになっています。ブドウ糖を摂取することで脳に栄養が供給されるため、脳の活性化や疲労回復といった効果があります。

＜３.脂肪燃焼＞
こうじに含まれる成分が、中性脂肪を燃焼させる働きがあることが示唆されています。また、糀甘酒はペプチドを含んでおり、米たんぱく質からできるペプチドには肥満抑制につながる効果があることも示唆されています。

糀甘酒を調味料代わりにするときのポイント３つ

さまざまな健康効果のある糀甘酒。さっそく毎日の食事にとり入れたいですが、実際に糀甘酒を調味料代わりにしたいとき、どんなふうに使用するのがいいのでしょうか？　ここでは３つの大切なポイントについてご紹介していきます。

★POINT１「砂糖の置き換え」として使う
同量の砂糖と比べて糖質８割オフ※の甘酒を、発酵甘味料として砂糖と置き換えるだけで健康効果もアップします。
※日本食品標準成分表2020年版（八訂）

★POINT２「漬け込み」に使用する
糀甘酒に含まれる糖には保湿効果があるため、肉や魚の水分を閉じ込め、やわらかく仕上がります。

★POINT３「黄金比」を意識する
「糀甘酒２：しょうゆ１」の黄金比で簡単に味が決まります。調味料が少なく済むので、時短＆簡単に、おいしく作ることができます。

砂糖を糀甘酒に変えるだけの簡単レシピ４選

糀甘酒は飲料としてではなく、砂糖代わりの発酵調味料としても注目されています。アルコール０％の砂糖を使わないためヘルシーな調味料として、さまざまな料理に活用することができます。ここでは砂糖を糀甘酒に置き換えるだけの簡単レシピを４つご紹介します。

ジューシー照り焼きチキン

砂糖を使用するよりも味がなじみやすく、失敗なしで作れる簡単照り焼きチキンです。「糀甘酒２：しょうゆ１」の黄金比で味が決まります。夕食の主菜にはもちろん、お弁当のおかずにもぴったりです。

【材料（２人分）】
鶏もも肉…１枚
ベビーリーフ…適量

＜調味料＞
プラス糀 糀甘酒LL 糀リッチ粒…大さじ２
しょうゆ…大さじ１
サラダ油…適量

【作り方】
（１）
フライパンにサラダ油を入れて熱し、鶏もも肉を皮目から焼く。焼き色がついたら裏返して火を通す。

（２）
ペーパータオルで油をふきとり、「プラス糀 糀甘酒LL 糀リッチ粒」、しょうゆを加え、煮絡める。

（３）
（２）を器に盛り、ベビーリーフを添えて完成。

ふわとろ親子丼

糀甘酒＋しょうゆで、W発酵パワーの親子丼です。「糀甘酒２：しょうゆ１」の黄金比で、丼もののタレの味もバシッと決まります。

【材料（２人分）】
あたたかいご飯…どんぶり２杯分
鶏むね肉…小１枚
玉ねぎ…1/2個
三つ葉…２本
卵…３個

＜調味料＞
プラス糀 糀甘酒LL 糀リッチ粒…大さじ4
水…大さじ2
しょうゆ…大さじ2

【作り方】
（１）
鶏むね肉は２cm角に切る。玉ねぎは薄切りにする。三つ葉は長さ２cmに切る。

（２）
フライパンに鶏むね肉、玉ねぎ、調味料をすべて入れて火にかけ、煮立ったら、鶏むね肉に火が通るまで4分ほど煮る。

（３）
卵を溶いて回し入れ、半熟状になったら火を止める。

（４）
ご飯をどんぶりに盛り、（３）を乗せ、三つ葉を散らして完成。

【下味冷凍】ブリのしっとり照り焼き

パサパサになりがちなブリの照り焼きも、下味冷凍することで失敗知らずのおいしさに！　糀甘酒に漬けて冷凍することでやわらかく仕上がり、時短で調理できます。

【材料（２人分）】
ブリ(切り身)…２切れ

＜調味料＞
プラス糀 糀甘酒LL 糀リッチ粒…大さじ４
しょうゆ…大さじ２

【作り方】
（１）
保存袋にすべての調味料を混ぜ合わせ、ぶりを入れて揉み込む。空気を抜き、袋の口を閉じて平らにして冷凍する。

（２）
フライパンを熱し、自然解凍した（１）を汁ごと入れて焼いたら完成。

【下味冷凍】豚肉のしょうが焼き

定番の料理も下味冷凍にしておけば、時短でおいしくでき上がります。

【材料（２人分）】
豚ロース肉（しょうが焼き用）…200g
玉ねぎ…1/2個
サラダ菜…適量

＜調味料＞
（a）プラス糀 糀甘酒LL 糀リッチ粒…大さじ４
（a）しょうゆ…大さじ２
（a）おろししょうが…１片
サラダ油…適量

【作り方】
（１）
豚ロース肉は筋と身に切り込みを入れる。玉ねぎはうす切りにする。

（２）
保存袋に（a）を混ぜ合わせ、（１）を入れて揉み込む。空気を抜き、袋の口を閉じて平らにし、冷凍する。

（３）
フライパンにサラダ油を入れて熱し、自然解凍した（２）を入れ、火が通るまで炒める。

（４）
サラダ菜を器に盛り、（３）を乗せて完成。

甘酒は、免疫力アップはもちろん、美肌効果や肥満予防など美容や健康のためにも積極的にとり入れたい飲みものです。また、和食や洋食、さらにはデザートまで幅広く料理に活用できるところも魅力ですよね。ぜひ糀甘酒をとり入れて、健康な体を手に入れましょう！

プロフィール
あまこようこさん
フードコーディネーター・料理研究家。大阪あべの 辻調理師専門学校卒業後、洋菓子店などでの勤務や料理研究家のアシスタントを経て独立。テレビや雑誌などのメディアを中心に活躍中。自身の率いるチーム「amacoven」では、メニュー開発やテレビ番組の料理制作、料理撮影、ケータリングなどを手掛ける。

前橋健二教授
東京農業大学農学研究科醸造学専攻修士課程修了。東京農業大学応用生物科学部醸造科学科准教授を経て、発酵による食材の変化、発酵調味料、味の解析や味覚のしくみなど、「発酵」と「味」について、多方面から科学的アプローチを続けている。

「砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案」（刊行/アスコム）
著＝前橋健二・あまこようこ

画像、レシピ提供：マルコメ
マルコメ公式サイトレシピサイト

文/FYTTE編集部