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グッドチョイスは…B「同じものとは言えない」です!
【ご飯の糖質と砂糖の糖質の違いについて】
ご飯の糖質と、砂糖の糖質は、どちらも糖質の仲間ではありますが、同じものとは言えません。ご飯に含まれる糖質は「多糖類」と呼ばれるもので、体内での消化に時間がかかります。血糖値の上昇がゆるやかで腹もちがよいのが特徴です。かんでいくうちに甘さを感じるようになるのが多糖類と思えばよいでしょう。
これに対して、砂糖は「二糖類」と呼ばれる糖質の仲間です。二糖類は、多糖類であるでんぷんに比べて吸収速度が速いのが特徴です。口に入れた瞬間に甘く、血糖値の急上昇を招きます。その結果、インスリンが大量に放出されて摂取した糖分は中性脂肪になり、肥満の原因となります。血糖値が急上昇したあとは急降下するため、腹もちが悪く、絶えず食べたくなってしまいます。
ご飯に含まれる糖質もお菓子に含まれる砂糖も、糖質というジャンルとしては同じ分野でカロリーもほぼ変わりませんが、このように吸収の速度や腹もちの点で違いがあります。1日に何度も食べたくなってしまうのが砂糖の糖質です。そういう点でも、ご飯の糖質のほうがダイエット向きだと言えるでしょう。
取材・文/野上 郁子 イラスト/たなか のりこ