みなさん、ふだんから“みそ”を食べていますか? みそは、発酵食品のひとつで、血圧上昇の予防や、コレステロールの低下、抗酸化作用も持つので、毎日でもとり入れたい食材。おみそ汁でいただくことが多いかもしれませんが、みそダレとして料理にとり入れることでおいしさもアップ!
今回は、発酵食品ソムリエ・スーパーフードエキスパート所有の高木沙織さんに「鮭のちゃんちゃん焼き」レシピを教えていただきました。
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女性にうれしい発酵食品「みそダレ」を使った「鮭のちゃんちゃん焼き」レシピ
こんにちは!
発酵食品ソムリエ・スーパーフードエキスパートの高木沙織です。
今回ご紹介するのは、「鮭のちゃんちゃん焼き」。鮭や野菜、きのこ類を鉄板で蒸し焼きにする北海道の郷土料理です。そして、このちゃんちゃん焼きを作るときの“ミソ(重要なこと)”といったら、“みそ”を使って味つけをすることでしょう。
みそは、言わずと知れた大豆の発酵食品。大豆に米麹や麦麹を加えて発酵させた調味料で、血圧上昇の予防、コレステロールの低下、それに加えて私たちの体を若々しく保つ抗酸化作用を持つことでも知られています。
しかし、体にいいとは言われていても、「みそは、みそ汁を作るときにしか使わない」という人も少なくありません。これって、とてももったいない! なぜなら、みそはさまざまな調味料と混ぜ合わせることで、おいしいみそダレになって、料理にコクを出したり、風味を豊かにしたりしてくれるからです。
これから作っていく「鮭のちゃんちゃん焼き」もまた、みそに酒、砂糖を混ぜて調理するのですが、コクのなかに適度な塩味と甘味が感じられて、おいしくいただけること間違いなし!
それでは早速、「鮭のちゃんちゃん焼き」を作っていきたいと思います。
<材料 2人分>
・鮭 2切れ
・キャベツ 3~4枚
・玉ねぎ 1/2個
・にんじん 1/3本
・まいたけ 50g
・みそ・酒 大さじ1ずつ
・砂糖 大さじ1/2
・塩 少々
・バター 20g
<作り方>
1. みそ、酒、砂糖をよく混ぜて、みそダレを作っておく。
2. 鮭に塩を振り、10分ほど置いたら、水気を切る。キャベツはひと口大、玉ねぎはくし切り、にんじんは短冊切り、まいたけは手でほぐす。
3. 熱したフライパンにバターの半量を入れて中火にしたら、(2)で準備しておいた鮭、玉ねぎ、にんじんを加えて焼く。鮭にこんがり焼き色がついたら、裏返して、キャベツとまいたけを投入。
4. 鮭をとり出して、野菜全体をよく混ぜ合わせる。
5. 鮭を野菜の上に戻したら、フタ(アルミホイルでもOK)をして、10~15分蒸し焼きにする。野菜やまいたけがしんなりしたら、(1)で作っておいたみそダレをかけ、残りのバターを乗せて完成。
みその芳醇なコクに塩味、やさしい甘味が加わったタレは、魚だけでなく肉料理の味つけにも使うことができます。しっかりとした味になるので、ご飯とも相性バッチリ!
それと、もうひとつ!
みそ(大さじ2)にヨーグルト(大さじ4)を混ぜたタレは、青魚の臭みを消すのに役立ってくれるので、焼いたり、煮たりする前に表面に薄く塗るのもおすすめです。
■栄養POINT■
みそは、善玉菌(乳酸菌)を多く含むプロバイオティクス(腸を元気にする働き)食品。食べものを消化吸収し、免疫力を高める働きをし、腸内環境を改善してくれます。
また、みそに含まれる大豆たんぱく質のペプチドや、ニコチアナミンという物質は、血圧の上昇抑制に期待されているほか、女性ホルモン・エストロゲンと似た働きを持つ大豆イソフラボンも含まれています。みそのイソフラボンは、分子量が小さく、体に吸収されやすいという特徴があります。
みその色には、メラノイジンという強力な抗酸化作用を持つ色素成分で、体を若々しく保ってくれるため、みそは健康だけでなく、美容・アンチエイジングにもうれしい食材なのです。
*写真は本人によるもの
【所有資格】
発酵食品ソムリエ/ジュニアスーパーフードマイスター/スーパーフードマイスター/スポーツスーパーフードマイスター/雑穀スーパーフードマイスター/トップスーパーフードマイスター/スーパーフードエキスパート/産前産後ヨガインストラクター/筋膜リリースヨガインストラクター/Core Power Yoga CPY/リフレッシュドライヘッドスパ/アロマ空間デザイン