きのこの仲間のきくらげは、コリコリとした食感が魅力で、中華料理には欠かせない食材のひとつ。通年で手に入り、カルシウムや食物繊維をはじめ、さまざまな栄養を含んでいます。そこで、今回はきくらげの栄養や、きくらげと白きくらげの違いなどを解説します。
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きくらげの栄養
乾燥きくらげの栄養量を、同じ乾燥食材である干し椎茸と比較しました。中でもカルシウム310mgやビタミンD85.4μg(マイクログラム)、食物繊維57.4gは、干し椎茸よりも多く含みます(可食部100g当たり)。
きくらげと白きくらげの違い
●きくらげ
全体は耳型または波形で、屈曲してナラの枯れ木などに群生します。全体的に暗褐色で、表面にかすかに短い毛が生えています。主にコリコリ、プリプリとした食感が特徴。
●白きくらげ
ゼラチン質で半透明の白色です。乾燥白きくらげを十分に水で戻し、軸の硬いところを取り除くと、軟らかな口当たりになります。
白きくらげの硝酸塩
白きくらげには硝酸塩(※)が含まれており、調理後に長時間放置すると、人体に有害な亜硝酸塩に変化します。使う分だけ戻すか、3日以内に使い切るようにしましょう。
※硝酸塩は、通常摂取する程度では有害ではありません(亜硝酸塩に変化した場合に、人体に影響を与える物質の生成に関与するおそれがあることが指摘されています)。
きくらげと白きくらげの栄養
乾燥させたきくらげのカロリーは167kcal、白きくらげは162kcalと、ほぼ同程度ですが、含まれる栄養量は違います。きくらげは、ビタミンD85.4μg、葉酸87μgを白きくらげよりも多く含みます。一方、白きくらげは、カリウム1400mg、ビオチン86.9μgをきくらげよりも多く含みます(可食部100g当たり)。
最後に
きくらげの栄養や白きくらげとの違いを知って、独特の食感を生かした料理を楽しんでください。