今年も年末年始のパーティーシーズンがやってきます。クリスマスやお正月、忘年会や新年会など、親族や友人同士が集まる機会が増えますね。イベント続きの年末年始は、ついつい食べすぎや飲みすぎになりがちです。胃腸に負担がかかっているところに、いつもと違う食生活となりバランスが崩れた生活が続くと、胃腸が正常な状態を保てず、体調を崩してしまう可能性が高まります。
この時期こそ自宅の食事だけでも、胃腸に負担がかからないよう規則正しい、栄養バランスのとれた食事をとるように心がけましょう。
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体調不良や病気、パフォーマンスの低下、原因はグルテンかも!?
最近、メディアでもよく聞くようになった「グルテンフリー」ですが、始めてみたいけれどやっぱりハードルが高そうと感じていて、その一歩がなかなかふみ出せない人もいるのではないでしょうか。
グルテンフリーとは、小麦・ライ麦・大麦に含まれるたんぱく質の一種「グルテン」をとらない食事法です。グルテンとは、グルテニンとグリアジンという2種類のたんぱく質に水を加えることでからみあってできたものです。パンやピザ、うどんなどのモチモチ感や弾力は、グルテンの効果によるものです。グリアジンには、食欲を増進させたり、血糖値(血液中のブドウ糖の値)を急上昇させたりする作用があります。脳の中の食欲をつかさどる中枢を刺激して食欲を増進させたりするとともに、麻薬のように依存性の高い成分でもあります。
満腹なのに、パンやめん類をつい食べてしまうことはありませんか? それこそ、グリアジンの依存性の作用なのです。グルテンが怖いのは、依存症だけではありません。私たちの健康の要である腸を傷つけてしまうことがわかっています。
まず、グルテンフリー食事法を実践するには、「小麦をやめる!」という、大きな決断をするのではなく、1食1食、小麦を食べなくてすむメニューを考えていくようにすることです。
次に、小麦が主として使われている主食メニューであるパスタ、ピザ、パン、うどんやラーメンなどを食べないようにすることから始めてみてください。すると、毎日の食事の準備が困る! と思う人もいるでしょう。また、大好きなパンを食べられないなんて、人生の楽しみが減る! となげく人もいるでしょう。手間がかかって、おいしくないというマイナスイメージがあり、一歩ふみ出せない人が多いのも事実です。
じつは私もそのひとりでした。でも、ふだんから感じている体調不良、病気やパフォーマンスの低下が、グルテンフリーの食事にするだけで消えるかも知れないのです。友人と話していても、食事をしたあとに腹痛や膨満感を感じたり、酷い眠気に襲われたり、不眠症でなかなか寝つけないなども聞きます。でも、皆さん一様に自分の体質だから仕方がないとあきらめているのです。しかし、一生のおつきあいとあきらめた体調不良はあなたにあるかもしれません。その不調の原因が、じつはパンなどの小麦粉製品にあるかもしれないのです。
最初は「とりあえず2週間」と期間を区切って、チャレンジしてみてください。期間を区切ることで、気持ちがラクになります。
年末年始のこの時期こそ、胃腸負担を軽減や体調不良の改善に向けてグルテンフリーの食事を始めるきっかけとしてはいかがでしょうか?