発酵食ブームから火がつき、今「甘酒」が人気沸騰中! 市販品が続々と販売され、さまざまな味わいの甘酒が楽しめるようになりましたが、美容や健康に役立てたいなら断然「手づくり」がおすすめです。甘酒の知識、つくり方をご紹介します。手軽に楽しくキレイになりたい人、必見です。
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美容健康におすすめ!「甘酒」の基礎知識
リーズナブルなうえ、自分好みの甘さに調節できて飲み続けやすい手づくり甘酒。そこで今回ご紹介したいのは、料理研究家&国際中医師である石澤清美先生の教えてくれた「麹甘酒」のつくり方と、その美パワーについて。
まずは、古くから親しまれてきた甘み飲料「甘酒」の基礎知識をおさらいしてみましょう。
「甘酒」には、2種類あることをご存じでしょうか? ひとつは、今回のメインテーマとなる「麹(こうじ)甘酒」。米(おかゆ)に米麹を加えて保温すると、麹の酵素が米のでんぷんを「糖化」させることで甘酒となります。
「甘酒」という名称ですが、こちらはアルコール分を含まないのが特徴で、子どもやアルコールが苦手な人でもおいしく飲むことができます。
もうひとつは「酒粕(さけかす)甘酒」。日本酒の副産物である酒粕を、水や湯で溶きのばし砂糖などで甘みをつけてつくられます。
有名銘柄の酒粕を使った甘酒なども販売されているので、「あの日本酒の!」なんて思わず買ってしまった人もいるのでは?
こちらはわずかですがアルコール分が含まれています。麹甘酒が発酵させてつくるのに比べると、酒粕甘酒は「溶きのばす」だけでつくれるので手軽だというメリットがありますが、砂糖で甘みを加える分、麹甘酒よりもカロリーが少し高くなりがちです。
どちらも同じくらい美容健康にいい栄養素が含まれている飲み物ですが、今回はよりダイエット向けといえる麹甘酒へスポットを当てていきましょう。
※ちなみに市販品は「麹甘酒」という名称でも、甘味料や酒粕が入っているものもあります。純粋な麹甘酒を求めるならば、原材料に「米、米麹」と書いてあるかをチェックして。
ここがすごい! 麹甘酒の美パワー
その魅力を「飲む点滴」と表現されることが多い、麹甘酒。それは、消化吸収の良さが大きな理由です。
麹甘酒は、甘みの主成分が「ブドウ糖」(対して酒粕甘酒の甘みは砂糖なのでショ糖)。これは糖類を体内に吸収するために分解される最終的な形なので、時間をおかずに即吸収できるのです。
飲むとすぐに血糖値が上がり疲労や空腹感を和らげてくれるので、上手に使えば食べ過ぎ防止に役立ちます。
うまみのあるまろやかな甘みは少量でも満足度が高く、ダイエット中に甘みが欲しくなったときに便利。
しかし血糖値がスピーディに上がるという点は、低インシュリンダイエットなどを実践中の人には不向きでしょうから、目的にあわせて上手に使い分けるといいでしょう。
続いては、ダイエットとお肌への効果についてご紹介します。