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ダイエットや美肌効果も!
甘酒が血糖値を素早く上げることに加え、疲労回復効果をさらに後押ししているのが、豊富に含まれるビタミンB群(ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、ビオチン)です。
ビタミンB群は血行促進、ひいては代謝アップにもつながる栄養素。甘酒に含まれるアミノ酸とあいまって、美肌づくりやダイエットにも働きかけます。
さらに腸を整えるオリゴ糖や食物繊維も含まれるますので、血行促進作用とあわせて免疫機能アップや便秘改善も期待大。また、消化吸収の良さはブドウ糖だけでなく、「麹菌」の働きもひと役買っているのだとか。
栄養満点ながらも消化吸収がいいということは、胃腸の負担が軽いということ。夏バテをはじめとするお疲れタイムにも、元気回復ドリンクとしてぜひ活用してみて。
疲労回復、美肌、整腸作用による免疫力アップ&便秘予防、冷え解消等、美と健康に嬉しいパワーがぎっしりの甘酒。
次はいよいよ、そのつく方です。
【麹甘酒のつくり方】
●材料
米……カップ1 ※もち米(甘みが強くなります)や玄米でもOK。
米麹(乾燥板麹を使用)……200g
※生麹と乾燥麹の2種ありますが、保存のきく乾燥麹がおすすめです。
水……カップ4
●道具について
鍋……1.5L以上(直径20~22cm)程度のふたのあるものが適しています。あれば鋳物(いもの)の厚手鍋や土鍋など、保温性が高いものがベター。
●保温道具……あれば発砲スチロールの箱。なければ鍋を包めるサイズのバスタオルやブランケット、タオルなど。
●保存容器……ガラスやホーロー、プラスチック素材のものが◎。アルミやステンレスは、酵素の働きで穴が開いてしまう可能性があります。
●つくり方
<1>
米を洗って鍋に入れ、カップ3の水を加えて30分~1時間ほど浸水させる。しっかり給水させると米が柔らかくなり、仕上がりが甘くなる。浸水させている間に、板麹を手でばらばらにほぐしておく(ばら麹を使う場合はそのままでOK)。
<2>
1の鍋を強火にかけ、米がなべ底に貼りつかないようにゴムベラなどで混ぜる。
<3>
2が沸騰したら弱火にし、ふたをして15分、おかゆを炊く。※吹きこぼれるようであれば、ふたを少しずらしておく。
<4>
おかゆが炊けたら火をとめ、すぐに水カップ1を加えて、ゴムベラで1分ほどぐるぐると混ぜ温度を下げる。目安は湯気が少しおさまる程度(温度計ではかる場合は65~70℃程度)。
<5>
ほぐしておいた麹を4に加え、全体によく混ぜる。このときの温度は60℃程度。
<6>
5の鍋にふたをしたら鍋全体をタオルでくるみ、あれば発砲スチロールの箱などに入れて保温する。なければさらにバスタオルや毛布などでぐるぐる巻きにし、できるだけ温度を保つよう気をつけながらそのまま4~10時間置いておく。
その他、保温機能のあるポットやジャーを使うのも手。おかゆに水と麹を混ぜてから、あらかじめ内側を熱湯で温めておいたポットに移し、4~10時間保温する。
※小さいジャーを複数使って小分けにしても問題ありません。
<完成!>
味見をしてみて、甘みがあれば完成。米(おかゆ)や麹の粒が残っていても問題なし。
放置時間が短いと甘さ控えめになり、長くすると甘みが増すので、もし甘みがものたりなければ、保温時間を長くするか鍋を再度60℃まで温めてから再度保温を(その際は沸騰させないように注意を)。
保存する場合は粗熱をとってから、清潔な保存容器に入れて冷蔵庫へ。保存期間は約10日間。保存するほどに甘みが強くなります(長期保存したい場合は小分けにして冷凍しましょう)。
麹は45~60℃の間で酵素が働き、糖の分解が進んで甘くなります。
鍋で作るとだんだん温度が下がるため、甘さが控えめになりがち。もし甘めが好みなら、温度を一定に保つことができる炊飯器を使うと、しっかりした甘みに仕上がりになります。
その場合の分量は、鍋でつくるのと同様。おかゆに麹と水を加えたものを炊飯器の内釜に入れ、蓋をあけたまま濡れ布きんをかけて保温にして。
ときどき混ぜながら、4~6時間おいておきましょう。
女性に嬉しいパワーがつまった麹甘酒、健康的にキレイになりたい「美活」中の人は、ぜひお試しあれ!