これまで1万人以上を美ボディに導いてきた、“ダイエット王子”こと小山圭介さんが、ダイエットのお悩みや疑問に答えます! 今回のテーマは、効率よくやせるための「ダイエット日記」についてです。
Contents 目次
今回のお悩み
ダイエットをはじめたいのですが、体重を毎日記録したほうがいいのでしょうか?
「ダイエット日記」のつけ方や活用法について、教えてください!
「体重」の記録から、無意識の「太る行動」と「やせる行動」を振り返る
こんにちは。ダイエットトレーナーの小山圭介です。
人間は、無意識のうちに“なんとなく”している行動が意外と多いものです。
毎日ダイエット日記をつけ、「体重」などの数値を視覚化することで、その行動を振り返りやすくなります。
例えば、体重が増えたら前日の食事や間食を思い出します。
「そういえば、テレビを観ながらお菓子を1袋食べ切っちゃった」
このように、なんとなく無意識のうちにしていた「太る行動」を明確にします。
そして、
「次は食べ過ぎないように、食べる分だけお皿に盛ろう」
と、どうすればいいか考えることで、太る行動を変えていきます。
反対に、体重がダウンしていれば、なぜ効果が出たのかを考えてみます。
「昨日は買いものに行って、たくさん歩いたからだ」
そう気づけば、
「たくさん動くと、体重が減るんだな。今日も帰りにたくさん歩いてみよう!」
こんなふうに、成功体験を次のやせる行動に生かせるわけです。
体重は食事などで変動するので、朝起きてトイレに行ったあと、入浴後など、タイミングを決めてはかり、記録しましょう。
週に1回でもいいので、体組成計で「体脂肪率」と「筋肉量」も調べられるといいですね。
運動量を増やしていれば、体重に変化がなくても、体脂肪率が減って、筋肉量が増えていることがデータからわかります。
生理周期の記録から「ダイエット最適期」がわかる
ダイエット日記は、体重とともに「生理」の開始日から終わるまでの日数もつけるのがおすすめです。
生理周期のリズムが体重の変動に関わっていることがわかるはずです。
生理前は、女性ホルモンのプロゲステロンの分泌量が増え、むくみやすくなります。この時期は食欲が増し、運動をがんばっても体重が減りにくくなる「ダイエット停滞期」です。
生理後は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が増えてダイエットの「最適期」に。運動をがんばると、体重が減りやすくなります。
例えば、
「体重がちょっと増えたけど、生理前だからだ。リラックスして過ごそう」
「もうすぐ生理が終わるから、来週はジムに通う回数を増やそう」
というように、生理周期のリズムをつかむことで行動や目標を立てやすくなります。
自分を「ほめる」コメントを書いてやる気アップ!
余裕があれば、ダイエット日記に1日の振り返りのコメントを記入しましょう。
このとき、
「今日も食べ過ぎた」
「体重が増えてしまった」
など、ダメな部分ばかり見てしまうと、ダイエットを続けるのがストレスになってしまいます。
ポイントは、反省とともに自分を「ほめる」「はげます」コメントを積極的に書くこと。
「たくさん食べちゃったけど、今日はいつもより歩けたからそこは自分を褒めてあげたい!」
「体重が増えたけど、間食をコントロールできる私に絶対になれる!」
このように肯定的な言葉を書くことによってポジティブな思考になっていき、前向きな気持ちでダイエットを継続できます。
他にも、朝昼晩の食事と間食を記入したり、運動した時間や回数を記録したりして、体重の変動とどう関わっているか考えてもいいですね。
ダイエット日記を日々の行動の振り返り、目標の設定、モチベーションアップに生かせば、効率よくやせられます。
取材・文/掛川ゆり