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トマトの旬の季節と収穫時期、値段が安くなる時期は?
日本でのトマトの旬は、6月から8月。夏に収穫できる野菜としてイメージする人も多いのではないでしょうか。ただ、トマトは高温多湿の環境よりも、乾燥していて昼夜の気温差が激しい季節を好みます。トマトの収穫量が多いのは夏ですが、もっとも甘みが増すのは春から初夏、そして秋になります。とくに、トマトが育つのに必要な日光がしっかりと浴びられる春から初夏は、おいしいトマトが収穫できます。
トマトの値段については、収穫量が増える夏にトマトの値段が下がります。トマトを安く買いたいなら夏場がおすすめです。夏のトマトは糖度が低いものの水気が多く、暑い季節に冷やして食べるのにぴったりです。トマトを丸ごとかじって食べるのも、夏のだいご味のひとつといえます。
トマトの品種。イタリア・スペイン料理に欠かせない存在
トマトの原産地は中南米のアンデス山脈の高原地帯だといわれています。高地で生まれたトマトは、16世紀にヨーロッパへ持ち込まれ、その後世界各地へ広まっていきます。その過程でさまざまな品種が生まれたため、現在は数千種類ものトマトが存在するそうです。
日本国内だけでも、大きさ・色・味・形などが違うトマトがたくさんみられます。現在もっとも多く流通しているものは、「桃色系トマト」です。香りは控えめですが甘みが強く、味は万人向けです。皮が薄く、ぷっくりとした丸い形が特徴です。
トマトは日本でも人気の野菜ですが、とくに地中海周辺の国にとっては、欠かせない食材のひとつとなっています。スペインやイタリア、エジプト、ギリシアなどの国々が、トマトの大量消費国として有名です。
おいしいトマトを選ぶポイント
おいしいトマトを選ぶにはいくつかのポイントがありますが、まずは、自分の好みの品種を覚えておくことです。品種によってかなり味が変わることもあるため、好みのトマトに出会ったら、ぜひ産地や種類を覚えておきましょう。
トマトは栽培の過程で空洞ができてしまうことがあります。見分けるポイントは、トマトの形が角ばっているものやデコボコしているものは、空洞ができている可能性のあるトマトです。基本的に丸いものを選んでおけば、身の詰まったトマトが食べられます。
鮮度の高いトマトは、ヘタが緑でピンと立っています。反対に、収穫してから長時間たったものは、ヘタが乾燥して色あせています。トマトのヘタにも注意して選びましょう。
夏の時期に糖度の高いトマトを食べたいときは、気温の低い高地で育てられたもの、もしくは熟しているものを選びましょう。また、野菜は遠方から来たものほど熟す前に収穫されている確率が上がります。地元産のトマトであれば、完熟してから収穫され、甘みが強いものも多くなるはずです。
大玉トマトのひとつ、ファーストトマトはお尻がとがった酸味の少ないトマト。お尻からヘタにかけて放射状の筋がたくさん入っているものは、ファーストトマトによくみられる特徴で、糖度が高いもの。冬から春にかけて多くみられます。
「ホールトマト」と「カットトマト」の違い
トマトは生野菜のほか、缶詰やレトルトとして「ホールトマト」、「カットトマト」が売られていることがあります。ホールトマトとは、皮をむいたトマトを丸ごと使って水煮にしたものです。細長い「サンマルツァーノ種」がよく使われています。サンマルツァーノ種はうまみがあり、煮込むことで甘みが強くなります。じっくり加熱する煮込み料理にホールトマトがよく使われます。
カットトマトもトマトを水煮したものですが、小さく切ったトマトが入っています。「ロマーノ種」という丸いトマトが使われているものが多いようです。カットの形は商品によってさまざまです。あまり加熱の必要がない、トマトソースやサラダなどにおすすめです。
プチトマトと普通のトマトは違うの?
2~3cm程度の大きさのトマトをミニトマトやプチトマトと呼びます。プチトマトは、大きいトマトとは品種が違います。意外なことに、栄養価に関しては、トマトよりもプチトマトのほうが豊富です。甘みも強く、糖度が高いものが多くなります。その分、食べ過ぎると糖分の摂取量が多くなってしまうので注意しましょう。
次のページではトマトを使ったレシピをご紹介します!