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キャベツの旬の季節と収穫時期。値段が安くなる時期は?
キャベツの祖先は元々地中海原産のケールから作られた冬の野菜です。日本に輸入されたのは江戸時代のころで、明治以降に洋食文化が根づいてから広く食べられるようになりました。
ただ、現在のキャベツにはこれといった旬がありません。日本各地で1年中収穫されています。キャベツの品種によって育成時期が違うためです。大まかに分けて春、夏と秋、冬のキャベツに分類されます。季節の変わり目には品薄になり、値段が高くなることもあります。
春キャベツの産地は千葉、愛知、神奈川などで、3月下旬から6月ごろまで収穫されます。夏・秋キャベツは群馬、長野、北海道などが主な産地で、7~10月が収穫時期です。冬キャベツは愛知、千葉、鹿児島などで、11~3月に収穫されます。
キャベツはとれる季節で味が違う?品種の違いも!
上記のとおり、キャベツは品種によって収穫の季節が違います。そのため、季節ごとに食べられるキャベツの特徴は異なります。
春キャベツは秋に種をまいて春に収穫されるキャベツです。柔らかく、キャベツの中ではもっとも生食に適しています。葉の巻きがゆるく、濃い緑色をしているのが特徴です。葉の内側のほうまでしっかりと色がついています。生でサラダにするほか、軽く炒めて葉の食感を楽しむのもいいでしょう。
夏や秋に収穫されるのは「高原キャベツ」です。ほとんどが冬キャベツの改良品で、両者の間をとったような特徴を持っています。
冬キャベツは「寒玉」とも呼ばれます。夏に種をまき、冬に収穫されます。春キャベツと比べてかたく、葉の巻きもきつめです。色が薄く、葉の内側は白くなっています。煮崩れしにくいため、煮物にも向いています。
春キャベツはそのまま食べても甘みがありますが、冬キャベツは加熱することで甘みが増します。また、加熱してかさが減らせるため、大量に野菜を食べたいときは冬キャベツがぴったりです。
おいしいキャベツの選び方
おいしいキャベツを選ぶ基準は、品種によって異なります。
春キャベツを選ぶときは、ずっしりと重いものは避けましょう。葉がふんわりと巻いているもののほうが、春キャベツの柔らかさが味わえます。反対に、冬キャベツは葉がきっちり巻いていて、重いものを選びましょう。
また、どのキャベツでも切り口が黒ずんでいるものや乾燥しているものは新鮮ではありません。カットされたものを買うときは、切り口に注目しましょう。1玉丸ごと買うときは、一番外側の葉のみずみずしさに着目します。外側の葉が古くなりしなびているものは鮮度が落ちています。外側の葉がついていないものは、販売側が古くなった葉をむいている可能性があるので、気をつけてみてみましょう。
底の切り口が太いものは、中の芯も大きめです。そのため、かたくて食べられない部分が多くなっています。500円玉くらいの大きさを目安とし、それより大きなものは避けたほうが無難です。また、切り口の断面が古いものも新鮮ではありません。変色しているものや黒ずんでいるものは選ばないほうがいいでしょう。
次のページではキャベツのアレンジメニューをご紹介します。