道具いらずの手軽な自宅トレーニング法を部位別に紹介する今シリーズ。教えてくれるのは、パーソナルトレーナーとして活躍する八木知美さんです。前回に続き、今回のテーマは「お尻」。宅トレでも自慢のヒップが手に入りますよ!
Contents 目次
骨盤を整えて、力が入りやすいお尻に
「ボリュームアップして、美しい丸みのあるヒップ」を作るトレーニングを紹介した前回。今回は、「キュッと引き上がったヒップ」を作るメニューを紹介します。
「お尻が垂れてしまう人のなかには、姿勢が悪く、骨盤が後傾している人が多くいます。骨盤が後傾しているとお尻に力が入らないので、どうしてもお尻が垂れてしまうのです。今回ご紹介するメニューでは、お尻を引き上げる筋肉とともに、骨盤を正しい位置におさめる筋肉も鍛えられます。ヒップが引き上がり骨盤の後傾が改善すると、脚が長く見えるので、後ろ姿が変わってきますよ」
カッコいい後ろ姿が手に入るメニューを、さっそくご紹介していきます!
ダイヤモンドヒップリフト
左右の脚で「ひし形」を作り、お尻を持ち上げるトレーニング。美しい「ひし形」をキープした状態で行うほど、ヒップアップに効果的です。
<1>
床にあお向けになり、両ひざを立てます。
手は体のわきに伸ばし、手のひらを床に向けます。
<2>
ひざを開き、左右の足裏を合わせます。
天井側から見たときに、左右の脚が「ひし形」になるようにしましょう。
<上から見ると…>
<3>足裏を合わせたまま、お尻を持ち上げます。
足裏を離さずに上げられるところまで上げたら、ゆっくりとお尻を戻します。
これを10回くり返し、2セット行います。
<ここに注意!>
かかとの位置がお尻に近すぎると、お尻を持ち上げにくくなります。まずは<1>のときに、ひざの角度を90°くらいにして始め、行いながら位置を調整してみましょう。
ダウンドッグヒップリフト
ヨガの「ダウンドッグ」のようなポーズから、片側ずつ脚を高く上げ、バウンドさせるように脚をつけ根から動かします。やりにくいほうの脚は、よりていねいに行ったり、回数を増やしたりすることで左右バランスも整えていきましょう。
<1>
両手両ひざを床につきます。
手は肩の下、ひざは腰の下あたりにつき、つま先は立てておきます。
<2>
手足の位置を変えずに、ひざを伸ばしてお尻を持ち上げます。同時に、頭を両腕の間に入れ、視線はひざのほうに向けます。かかとはしっかり床につけます。
<3>左足を床から離し、ひざを伸ばしたまま左脚を上げます。
手〜足先が一直線になるところまで持ち上げましょう。
<4>
<3>の状態からにさらに右脚を上げ、つま先を天井に向けます。
脚をバウンドさせるように<3>〜<4>を10回くり返したら、脚を下ろして反対側も同様に。これを2セット。
<これでもOK!>
<2>のときにかかとを床につけておくのがツラい人は、両ひざを軽く曲げて行ってみましょう。
脚を持ち上げるときも、そのままひざを曲げてOK。ひざを伸ばすことよりも、まずはかかとを床にしっかりつけることを優先して。
<これはNG!>
上げた脚に引っ張られて、骨盤が傾いてしまうのはNG。おへそは常に床に向けた状態をキープします。
撮影/我妻慶一 中田悟 取材・文/馬渕綾子 ヘアメイク/斉藤節子