太った印象を与えてしまうのが「二重あご」です。それほど太ってなく、若い人であっても、スマホ操作で下を向いてばかりいる、姿勢が悪い、表情筋をあまり使っていなければ、二重あごになる危険性があるので要注意です。顔ヨガインストラクターの小林かおる先生指導の顔ヨガで、スッキリしたフェイスラインを手に入れましょう。
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「あっかんべー」で、あごの下のもたつきをストップ!
あごの下に肉がもたつく原因のひとつに、リンパの流れの滞りがあります。
悪い姿勢や表情筋の筋力不足でリンパの流れが悪くなると、老廃物がたまり、フェイスラインがぼんやりしてきます。
そこで取り入れたいのが舌筋(ぜっきん)を鍛える「あっかんべー」という顔ヨガです。
舌筋とは文字通り舌の筋肉ですが、あごの下にもつながっています。舌筋がしっかり使えると、あごの下も引き締まりもたつきがすっきりします。このポーズはデトックス効果があるので、フェイスラインのむくみ解消にも効果的です。
- 口から息を吐きながら、舌を下に伸ばすようにして長く出します。息を吐ききったら、鼻から息を吸いながら、舌を口の中に戻します。
これを5回くり返します。肩はすくめず、目線は下がらないように注意しましょう。
プラスワンでこれを行うと、さらに効果的!
奥歯をかみしめるクセがある人は、エラ周りが緊張し、リンパの流れが滞おることも。あごの力を抜いて両手のこぶしでエラ周りをやさしく押しほぐすようにしながら、さきほどの「あっかんべー」をおこないます。あごの緊張がほぐれると老廃物が流れやすくなり、小顔効果もあります。
シワを伸ばしてすっきりさせる「ほうれい線プレス」
年齢と共に落ちてくるほうれい線。そのままにしておくと溝が深くなってくるばかりか、口周りが下垂して、もたつきの原因に。この「ほうれい線プレス」は、落ちくぼんでいた溝を内側から舌で押し上げて、溝を目立たなくします。
「あっかんべー」と同様、舌筋を鍛えてあごの下のもたつきを減らす効果があります。
- 口を閉じ、舌先を前歯の表面に置きます。舌でほうれい線を内側からプレスするように、口の中でぐるっと大きく回します。気になるほうれい線のところにきたら、内側からシワを押し伸ばすようにていねいに。逆回りも同様に行います。左右5周づつ。
リンパの流れをよくし、肌のハリもアップ!
実は小林先生も、顔ヨガに取り組む前は二重あごに悩んでいたのだとか。もたつきがちだったあご下がすっきりしているのがわかりますね!
今回紹介した顔ヨガは、ふだん意識して使ってない舌筋を鍛えます。
舌の筋肉を鍛える感覚は分かりにくいですが、続けるうちに舌の動きがなめらかになり、滑舌がよくなります。唾液が出やすくなるので免疫がアップする、飲み込む力がつくなどの健康効果も期待できます。
二重あご解消に加え、さらにうれしいのが美肌効果です。
実践するとわかるのですが、顔ヨガをしていると肌がぽかぽか温まってきます。血流が促進され、リンパの流れもスムーズになるだけでなく、肌のハリや血色もアップ。メイクノリもよくなります。
なお、これらの顔ヨガは、二重あごを防ぐ意味からも正しい姿勢で行うこと。ポーズをとったら呼吸をして新鮮な酸素を取り込むこと、鏡を見て、動かしたい部分が動かせているかどうか確認すること、などに気を付けて行いましょう。また「もう限界!」と思うところまで顔の筋肉を使うことも忘れずに。
撮影/布川航太 取材・文/平川恵