前屈みになってPCやスマホ操作......。日頃の悪いクセが肩こりを誘発します。さらに運動不足の人は、骨盤が後傾したゴリラのような姿勢になっている可能性も。“ながら”でできる肩甲骨エクササイズをこまめにとり入れて、肩こりを改善! 続けるうちに体の動きがスムーズになり、美姿勢に近づくというおまけつきです。
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腹式呼吸を組み合わせて楽に肩こり解消
PCやスマホの操作で、つねに前傾姿勢になっていませんか? 首が前に出て、肩が内側に入っている猫背の姿勢は、肩こりを誘発します。また、現代人は呼吸が浅い傾向にありますが、これは俗にいう「肩で息をしている状態」。首や肩周りの筋肉に過度な負担をかけているため、肩こりになりやすいのです。
そこでとり入れたいのが、腹式呼吸を組み合わせた「ファンクショナルトレーニング」です。腹式呼吸で筋肉をゆるめながら「不良姿勢」を改善して、肩こりを解消しましょう。
テレビを観ながらできる「コブラ」
(1)骨盤をしっかりと立ててイスに浅めに座ります。両手は体の横におろし、斜めに広げておきます。この姿勢で息を大きく吸います。両ももの間にクッションなどを挟むと、内ももとおなかを引き締める意識が高まり、骨盤が安定しておすすめです。
(2)息を大きく吐きながら、親指を外側に向けるようにして、両腕をねじります。おなかを引き締めたまま、胸を斜め上に向けるように背骨(胸椎)を反ります。(1)と(2)を10回繰り返します。
ながらやると効果がアップ! 「スーパインフロアストライド」
(1)フローリングなど、やや硬めの床であおむけになります。両腕を頭上にあげ、手のひらは上に向けます。脚は腰幅に開き、両ひざを曲げます(クッションを挟んでもOK)。
(2)息を吸いながら、両ひじを曲げて90度になるところぐらいまでおろします(両手にタオルをもって行うのも可)。腕は床につけ、体幹部に力を入れます。息を吐きながら(1)の姿勢に戻ります。これを10回繰り返し。
<これはNG!>
ひじの角度が90度より狭くなると、体が反り返りやすくなり、腰に負担をかけてしまいます。
ここで紹介したエクササイズは、肩こり改善はもちろんですが、続けるうちに背骨にしなやかなS字カーブが形成されるので、モデルのような美姿勢も手に入るというおまけつきです。
肩甲骨は背骨を通じて骨盤とも連動しますから、肩甲骨の可動域が広がると全身の動きもスムーズになり、運動効率もアップします。どれも「ながら」でできるので、気がついたときにこまめに取り組んでみましょう。
撮影/布川航太 モデル・指導/AYAKA(BRAFT)取材・文/平川恵